「会社を辞めたい」が原動力に? 【婚活疲れ】の39歳が、出会いはあるのにいい人がいないとボヤく原因

2024.01.25 LOVE

効率重視でマッチングアプリを利用。毎月2人以上とはデートの約束が入るのに

T子さんは、保険会社に勤務する39歳。35歳の頃から婚活をしていますが、「出会いはあるのにいい人がいなくて、結婚が決まらないんです」と私の婚活塾に相談に訪れました。

T子さんは、気さくで頭の回転が速く、一緒にいると話が弾む女性です。

効率を重視して、婚活にはアプリを活用しています。登録する際は、ファッションもメイクも得意な友人にアドバイスしてもらい、プロフィール写真はプロのカメラマンに撮影してもらいました。

おかげで、男性からの「いいね」はたくさんもらえますし、メッセージもしょっちゅう届きます。

 

マッチングアプリは、こまめにログインしないと大勢の登録者の海に沈んでしまうのですが、T子さんは朝、昼休み、帰宅後と1日3回はログインしてチェックしているから、その心配はありません。仕事で培った情報処理能力や対応力を婚活にも役立てているからです。

新規会員で気になる人がいれば「いいね」をして、メッセージには必ず返信をしているそう。
こまめな確認と早いレスポンスのおかげで出会いには困りませんし、展開も早く、毎月2人以上の人とデートの約束が入っています。

 

 

出会いはあっても「いい人」がいないせいで「婚活疲れ」に

ところが、「全然いい人がいないんです!」とT子さんは不満たらたらです。T子さんの話では、これまで出会ったのは次のような男性だったそうです。

・初対面で、仕事の愚痴ばかり聞かされた。

・初めて会った夜にホテルに誘われて、逃げて帰ってきた。

・メッセージのやりとりは楽しかったのに、実際に会ったら服装があまりにもダサくて、その場から立ち去りたくなった。

・同じく、実際に会ったら写真とは別人のように老けていた。

・初対面のデートは休日の午後にしたいのに、「平日の夜にしか会えない」と言われた。食事はご馳走してくれたけれど、「本当に独身?」と疑いを持った。

・いい人なのだろうけれど、話がおもしろくない。

・私ばかり質問して、相手はそれに答えるだけで私には質問をしてこない。「私に関心がないの?」と腹が立った。

・駅から10分以上歩くお店を指定されて、ヒールをはいてきたことを後悔した。「予約したなら先に教えてくれればいいのに」と不満を抱いた。

・「この人ならまた会いたい」と思った人がいたものの、ブロックされた。

・「また会ってもいいかも」と思ったが誘われず、自分からわざわざ誘うのも癪で、自然消滅した。

 

いずれも「婚活あるある」といえる状況ばかりですが、T子さんの心は折れかけていました。

「やっぱり39歳の私には、こういうレベルの人としかマッチングしないんでしょうか。自分がいいと思える人とは出会えないんでしょうか」と嘆くT子さん。「来年には40歳になるので、焦っています!」

婚活中の女性のなかには、T子さんのような人はたくさんいます。

社会人としての経験があるから、見た目も第一印象も及第点以上。メッセージのやりとりもまめで、常識があります。だから、お見合いでもマッチングアプリでも、相手に気に入られるケースが多いのですが、自分自身はピンとこなくて、2回目、3回目のデートにつながらない…。

この状態で、何年も婚活を続けている人もいますし、婚活疲れをもよおして、婚活をやめてしまう人も少なくありません。

 

 

「本当に結婚したい?」自分の思いに向き合うワークとは

そんなT子さんに、私がまず確認したのは、「本当に結婚したいと思っていますか?」ということでした。

口では「結婚したい」と言いながら、結婚に対して不安や恐れを抱いていると、婚活に前向きになれるはずがありません。

私の婚活塾では、その人や状況に応じて、さまざまなワークを用意しています。T子さんには、「結婚に対してどんな思いを持っているかを確認するためのワーク」をしてもらいました。

 

やりかたは簡単。

「もし結婚が決まったとしたら、できなくなること、心配なこと、困ることは何ですか?」と自分に問いかけるだけです。その回答が、そのままその人にとっての「独身でいるメリット」になります。

 

T子さんの回答は、次のようなものでした。

・自由に好きなところへ旅行ができなくなるのがいや。

・自分が稼いだお金を自由に使えなくなるのがいや。

・ほかの人とデートができなくなるのがさみしい。

・結婚後に、相手に浮気をされないか心配。

T子さんは、口では「結婚したい」と言いながら、自由に旅行や買い物ができて、いろいろな人とデートができる独身生活を手放すことを恐れていました。

このような気持ちで婚活をしても、自分だけでなく、相手の時間を奪うだけです。

 

そこで、私がT子さんに次に課したのは、「結婚への思いを書き換えるためのワーク」です。

たとえば、「結婚すると自由がなくなる」というのは、T子さんの思い込みであり、事実ではありません。T子さんが抱いている結婚に対する不安や恐れを、私と話しながら客観的に書き換えていくことがこのワークの目的です。

 

____

<結婚への不安①>
・自由に好きなところへ旅行できなくなるのがいや。

<書き換え>
結婚したからといって、まったく自由がなくなるわけではありません。結婚していても、相手と相談して好きなところへ旅行することもできるし、ひとりで旅行することもできます。

ただし、誰にも気を遣わずに自分ひとりで自由に生きていきたいのであれば、そもそも結婚を望んでいないということです。

 

<結婚への不安②>
・自分が稼いだお金を自由に使えなくなるのがいや。

<書き換え>
2人の収入をどのように使い、運用するかは、2人で相談して決めればいいこと。婚活では、結婚後も仕事を続ける女性は歓迎されます。仕事を続けている限り、自分の自由になるお金をキープすることは可能です。

 

<結婚への不安③>
・ほかの人とデートができなくなるのがさみしい。

<結婚への不安④>
・結婚後に、相手に浮気をされないか心配。

<書き換え>
③と④は、じつは同じ不安の表れです。

_____

 

相手の浮気を心配する人の多くが、相手ではなくて自分の浮気を疑っています。結婚は、お互いに生涯のパートナーをひとりに決めて、大切にするという契約です。自分の中に「まだひとりの相手に決めたくない」という気持ちがあるのなら、婚活をするのはやめたほうがいいでしょう。

 

つづき▶【後編】▶▶Tさんが自分の思いと向き合った結果は? やっぱり結婚をしたいと思った「仕事にまつわる理由」とは?__▶ ▶ ▶ ▶ ▶

 

 

 

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結局、理想を下げない女が選ばれる』
(伊藤友美 著 / フォレスト出版)

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