理想通りの人とお見合い。なぜか気持ちが沈む…その原因はウソの「理想の人リスト」にあり?
心を開いて自分の本当の望みを書いていい
ただし、「理想の人リスト」を作るときに気をつけてほしいのは、「親」や「世間」など、自分以外の視点でリストを作らないこと。
F美さんのように、無意識に親の意向を忖度してしまいがちな人は、知らないうちに「親を喜ばせるための条件」をリストに入れてしまいます。
大切なのは、お母さんを喜ばせるための結婚ではなく、F美さん自身が幸せになる結婚をすること。それが、お母さんを本当に喜ばせることにつながります。
では、自分の本当の望みをくんだ「理想の人リスト」はどうすれば作ることができるのでしょうか。F美さんが実践した、簡単な方法を紹介します。
<理想の人リストの作りかた>
- 自分の心の奥にある、本当の望みを呼び起こすために、深呼吸を数回繰り返します
- 「お母さんは今のままで幸せ。私は私自身を幸せにすればいいだけ!」と自分に伝えます
- ノートに、結婚したい人の条件や性格、容姿などを思いつく限り書き連ねます
このとき、「こんな人はきっと私を選ばないだろう」「こんなに素敵な人が独身なわけないよね」などと頭の中で声がするかもしれませんが、その声はいったん横に置いておきます。
- 書き連ねた内容の横に、「この人と出会ったらこんな気持ちになる」という自分の感情を書きます
例:
<項目> <理想の姿・状態> <そのときの私の感情>
食 → 食の好みが近い人 → 一緒に笑顔で食事を楽しめて幸せ~♡
容姿 → 色白で肌がきれいな人 → 顔を見るだけでうれしいって最高~♡
趣味 → 映画の好みが近い人 → 一緒に映画を楽しめて、すごくうれしい♡
- リストができあがったら、書いた内容をすべて自分の声で録音します
- 録音した音声を毎日1回以上聴いて、1行ずつ感情を味わいます。通勤中に聴くのもおすすめです
- すでに理想どおりの人と出会って結婚生活を送っていることを想像して、じんわりと幸せを味わいます
私の婚活塾では、何人もの人がこの方法で理想どおりの相手とあっさりつながり、結婚しています。もちろん、私自身もそうです。
「理想の人リスト」の大切なポイント
項目に決まりはありません。勤務地や転勤の有無、旅行の好みなど、自分にとって必要な項目であれば、どんな細かいことでもリストに入れてかまいません。
相手の年齢や身長、収入など、数値で表せることはできるだけ具体的な数字を書きましょう。
たとえば、本心では「身長が175センチ以上の背の高い人がいい」と思っているのに、「それでは可能性が狭まるから」と考えて、「165センチの自分より1センチでも高ければいい」と書いたとします。
本心でそう思っているのであればそれでいいのですが、実際に166センチの人に出会ったときに、もし「もう少し背が高ければいいのに…」と感じてしまうのであれば、正直に理想の身長を書くべきです。
「理想の人リスト」には、「自分がどんなパートナーと、どんな結婚生活を送りたいのか」という価値観が表れます。
学生時代の恋人と恋愛結婚をするなら条件は関係ないかもしれませんが、働いて自立した女性がこれから出会う相手を見つけるなら、条件は必要です。アラフォー・アラフィフの女性が、これまで築いてきた自分の仕事や生活のこだわりを守りたいと思うのは当然のこと。残りの人生を我慢して過ごす必要はありません。
だからこそ、「理想の人リスト」を作るときは、心を開いて、自分に素直になることが大切なのです。
「そんな人が独身でいるわけない」「そんな人が自分を選ぶわけがない」などという声が頭の中で聞こえてくる人は、その思いを手放しましょう。多くの場合、それは自分が誰かほかの人に浴びせてきた言葉です。
それでも、どうしても「自分が選ばれるはずがない」という呪縛から逃れられない人は、リストに「私のルックスが好みの人」「私の考え方を好きになってくれる人」という項目を入れるといいでしょう。
幸せな結婚生活の感情を先取りする
F美さんは、今度こそ本当の「理想の人リスト」を作り直しました。その一部を紹介します。
・「2人で仕事をして、家事も一緒にできる人」→「平日はお互い仕事をがんばって、休みの日は一緒に料理をしたり掃除をしたりする生活が心地いい」
・「好みは違ってもいいから、映画を一緒に楽しめる人」→「お互いの好みの映画を観て、感想を伝え合うのが楽しい」
・「沈黙になっても居心地がいい人」→「黙っていても、一緒にいるだけでリラックスできる」
・「歳をとっても私をかわいいと思ってくれる人→一緒に歳を重ねていけることが幸せ」
・「お互いの考えが違ってもいいから、話し合える人→お互いの考えを尊重しあえることがうれしい」
リストからは、穏やかで幸せな結婚生活が浮かび上がってくるようです。
F美さんは、「理想の人リスト」をスマホケースに貼り付け、通勤時間や仕事の休憩時間に眺めては、じわじわと幸せな感情に浸っていました。
すると1か月もたたないうちに、リストに書いた通りの人とお見合いで出会ったのです。
「一緒にいると、とてもしっくりくるんです」と嬉しそうに話していたF美さんは、出会ってから半年後には理想の相手と入籍しました。
リストに書いたとおり、2人で仕事をしながら一緒に家事をして、楽しい生活を送っているそうです。
「理想が高いと結婚できない」は呪いの言葉
婚活をしていると、「理想が高いと結婚できないよ」などという「呪いの言葉」をかけられることがあるかもしれません。けれど、そんなことは決してありません。
「理想の人リスト」は、どこかに存在していて、まだ出会っていない「理想の相手」とつながるためのツールです。「その人といるとどんな感情になるのか」をイメージし、その感情を先取りすることで、理想の人を自分自身でクリエイトすることができるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回の働く女性の「婚活ストーリー」もお楽しみに。
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結局、理想を下げない女が選ばれる』
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