ハイスぺ女性が思い知った「現実の残酷さ」。超高級タワマン上司との恋の末路は?【エリート銀行員たちの不倫事情】後編

2024.01.27 LOVE

彼女を襲った衝撃とは?

「テレビボードの下にはホラー映画のDVDが、ずらりと並んでいました」
数本でしたら、大した違和感はありません。しかし、並んでいる数十本に渡るDVDは、全てホラー作品でした。

 

「純粋に怖い作品というよりは、人が大量に死ぬ、スプラッタものばかり。予告編ですら、グロくて直視できなかったものばかりでした」
もともとホラーが苦手だった早苗さん。凍りついている彼女をよそに、清人さんは淡々と話を続けます。
『この部屋で、明かりを消して、TVを観るのが好きなんです』と。

 

『それって、暗すぎないですか?』と彼女が聞くと、彼は答えました。

『この部屋からは、夜景が綺麗に見えるんですよ。そのお陰で電気をつけなくても、それなりに明るいんです』

しばしの沈黙の後、彼は続けました。

『…実際にお見せしたいですね。夜景が鮮やかになる夜まで、僕と一緒に待ってみますか?』

早苗さんは、こう振り返ります。

 

「いつもの私でしたら、理性と常識に従って断っていたでしょうね。でも普段から清人さんが気になっていたことに加えて、並んでいるスプラッタ映画をみたせいで、『彼ってもしかしてサディストなのかな』とか、危険な好奇心がわいてしまって……」

 

彼女は無意識に、頷いていました。

『では、こちらの部屋をご案内しますよ』と、清人さんは静かに言いました。
そして、彼女の手を引いていきました。

 

彼に連れて行かれた先は、寝室でした。

 

「いよいよ寝室へ。しかし、そこで見たものは……」 次ページ

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