「共稼ぎなのになぜか貯金ができない」夫婦に潜むお金の危険

二馬力で稼ぐ共働きは一見ゆとりがあるように見えますが、FPである筆者のもとに相談に来られるご夫婦はそうでないケースもあります。では、どのようなカップルは危険なのでしょうか?

■共稼ぎはじゃんじゃん貯まる?

家計のやりくりをどのように管理するかで大きく3つのパターンに分けられます。

①夫と妻の両方の給料を二人で管理する。

給与明細を見せ合い、収入がいくらあり、支出がいくらあるかお互いにわかる状態になっているパターンです。おこづかいとして、自由にできるお金の使い道までは干渉しませんが、家賃や住宅ローン、光熱費、保険などの固定費や食費、雑費、旅行など目配りできる費用を一緒に管理しています。何をしたいからいつまでにいくら貯めよう、これの費用を抑えるにはどうしたらよいか?など一緒に考えて、貯金が貯まりやすい理想的な家計管理です。

 

②夫と妻の給料すべてをどちらかが管理する。

夫婦のどちらかが二人の給料を一括管理しているパターンもあります。シッカリ者の方にお金の管理を任せているので、もう一人の方は家計の流れがどうなっているのか、貯金がいくらあるのかよくわかっていないことが多いようです。いざ、住宅を買おうと思った時に「それしか貯金ないの?」「任せていたのに何してたの?」などとケンカになったとのご相談もありました。どちらかに管理を任せていても、家計のことは夫婦一緒に考えていけるといいですね。

 

③ダメなのはこれ!生活費を折半して定額出し合い、あとはそれぞれ自由管理。

一番お金が貯まらないことが多いのがこのパターンです。住居費、光熱費、教育費などの共通の生活費を半分ずつ出し合い、その他のお金はお互いに自由に管理するという家計管理で、同棲してから結婚した場合に多いようです。独身時代の自由な気分が抜けきれず、生活費以外は「自分のおこづかい」として無計画に使ってしまいがちです。住宅や車など大きな買い物をしようとした時に、相手が貯金しているだろうと思っていたらお互いがすっからかんだっだということも。自由なライフスタイルを崩したくない場合は、家族としての貯金計画は一緒にするとよいでしょう。

 

■夫の手綱の取り方は最初が肝心

いかがでしたか?家計管理の方法を決めるのはやはり結婚した時です。そこで相手の給与がいくらかわからないままなあなあになってしまうと後から給与明細見せて!と言ってもウザがられてしまうかもしれません。長い人生を安心して一緒に生きていく方法のひとつとして、お金の管理は夫婦で一緒に考えていきましょう。

 

稲村優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFPR)、心理カウンセラー 大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆業務を行い、テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。FP Cafe登録パートナー。

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