八戸といえばイカとウニ。アートから温泉まで、青森1泊2日の旅(前編)

最近「ブラタモリ」でも放映され「苔ガール」が話題となっている奥入瀬渓流。でも青森の魅力はそれだけではない!今回は奥入瀬渓流・温泉・グルメはもちろん、アート好きならおさえておきたい、あの2つの美術館まで一気に満喫する弾丸青森ツアーをご案内します。
(各種情報は2017年9月現在)
【写真提供:筆者・十和田市現代美術館・星野リゾート/敬称略】

 

 

1. なぜ青森へ?

まず私は年1回、国内のどこかを旅行することに決めています。国内派なのです。

治安は安全ですし、まだまだ知らない「日本」がいっぱいあるのに海外に出て日本のことを語ることなどできないと思っているからなのです。

次に、コースを選ぶポイントはこんな感じです。

  • ギャラリー・美術館に月1回は行く自分にとって、アートスポットを巡ることのできる街は重要な候補となります。
  • 地元のグルメを味わえること。特に海鮮とフルーツには目がありません。
  • 旅に出るなら最大のリラックス源であるお風呂は、できることなら温泉でつかりたい。ただ、全身を伸ばして湯船につかることができれば良いので、泉質にはこだわっていません。(なお過去1番は、メタケイ酸が多く本当にお肌がツルツルになった塩原温泉でした…こだわってんじゃん!)

この時点で、金沢21世紀美術館~鈴木大拙館~兼六園~近江町市場のコース青森の2つの美術館ハシゴ~奥入瀬渓流コースが候補となっていました。

これに加えて、この夏の東京は猛暑だったので、「避暑」ができるところ!となればもう北に行くしかない!金沢も行きたいけれど、金沢の名産「香箱ガニ」のシーズンは11月からと聞いていたので、金沢は延期ッ!

以上の脳内シミュレーションで青森行きが決定しました。

さらに奥入瀬渓流の散策と奥入瀬渓流ホテルについて、GWに出かけてきたという母から「涼しい」「景色が素晴らしい」と写真つきで長々と報告を受けていたので、母の旅行プランに後追いのカタチで出かけることが決まったのです。

 

2. 八戸といえばイカとウニ。海の幸を楽しまなければ旅は始まらない

土曜日、東京駅を8:40に出発し、11:27には八戸駅に到着。八戸駅近辺で昼食をとるなら、何か海鮮を味わいたい。それなら駅から専用バスで行くことができる市場、八食センターがおすすめ。
八食センター

八食センター

八食センター

八食センター

八食センターには、魚を八食センター内で購入した後、七厘を借りて炭火焼にして新鮮な魚を思う存分楽しめる七厘村という施設があります。

魚の新鮮さを味わいたい、ということであれば、早めに到着してここで味わうのがおすすめ。我らは魚の臭いがつくのはイヤ、七厘で焼くのは時間がかかるので食事は黙ってプロの作ったものをサクっと食べる、と決めていたので、回転の早そうな大型店「勢登鮨」でお寿司をいただきます。

八食センター

勢登丼 1,600円

団体で行くのであれば、ウニやカキをその場でさばいてもらって生でいただけるお店もあるので、大人数で少しずつ新鮮な食材をお得に楽しめます。

八食センター

八戸はウニも有名なのです。正午の段階でこの売れ行き

 

3. 無の境地になれる十和田市現代美術館のアート

一度八戸駅に戻って、今度は十和田市現代美術館に向けてJRバスおいらせ号で移動します。

十和田市現代美術館 外観

十和田市現代美術館 外観

十和田市現代美術館はアートを楽しむというよりも、オブジェのスケールを楽しむという感覚。アタマを空っぽにして作品に圧倒される瞬間を楽しみます。

十和田市現代美術館

草間彌生 《愛はとこしえ十和田でうたう》

十和田市現代美術館

ロン・ミュエク《スタンディング・ウーマン》

十和田市現代美術館

チェ・ジョンファ《フラワー・ホース》

十和田市現代美術館

インゲス・イデー 《ゴースト》

十和田市現代美術館

エルヴィン・ヴルム 《ファット・ハウス》 《ファット・カー》

十和田市現代美術館

奈良美智《夜露死苦ガール2012》

十和田市現代美術館

アナ・ラウラ・アラエズ《光の橋》 © Mami Iwasaki

 

観終わったら、カフェ&ショップcubeでひと休み。りんごソフトがシャリッシャリで最高に美味しい。他にもりんごに関連したスイーツなど楽しめます。

十和田市現代美術館

マイケル・リン《無題》© Mami Iwasaki

 

4. 「星野リゾート」の奥入瀬渓流ホテルで2ヶ所の温泉&グルメを満喫

本当はB-1グランプリ2014で優勝して有名になった「十和田バラ焼き」も体験したかったのですが、夕食が近づいているので、今日の宿「奥入瀬渓流ホテル」に移動です。

奥入瀬渓流ホテル

奥入瀬渓流ホテル「ラウンジ森の神話」

 

奥入瀬渓流ホテルでは、チェックイン時にコンシェルジュがチェックアウトまでのスケジュール確認と、翌朝のアクティビティを提案してくれます。まずは手軽な渓流モーニングカフェをおすすめしてくれました。

  • 宿泊者しかいない早朝の時間帯は、観光者が少なくゆったり歩けること
  • 雨の朝もやの景色は晴れた日よりむしろ気持ちいいこと
  • 早朝は水の流れがゆるやかで、通常とはまた違う景色が楽しめること

が渓流モーニングカフェのポイントとのこと。早速申し込み、定員50名のところギリギリで入れてもらえました。

ホッと一安心して、いざお部屋へ。建物はエレベーターに古さを感じるなど一部バブルの面影を感じますが、部屋はとてもきれい。

今回はツアー予約のためモダンルームの渓流の反対側の部屋。窓から外を見ると眼前に広がるのは森でも渓流でもなく駐車場でした。でも部屋は44㎡と広いし、Wi-Fiもつながっているし、特に不満はありません。

奥入瀬渓流ホテル

奥入瀬渓流ホテル モダンツインルーム・渓流側はこんな感じ

 

なお、奥入瀬渓流ホテルでは9月1日から11月25日の期間限定で、紅葉を眺めながら焼きりんごを楽しむプログラム「ベイクドアップルガーデン」を開催中です。オーブンで焼き上げたあつあつの焼きりんごに、ナッツ、メープルシロップ、りんごの蒸留酒「カルバドス」など10種の中からお好みのトッピングを乗せることで、様々な味を楽しむことができるそうです。夕食までのアクティビティ第1弾として楽しめそうです。

奥入瀬渓流ホテル

奥入瀬渓流ホテル

 

さて夕食まで少し時間があるので、明日の用意をした後、離れにある混浴露天温泉「八重九重の湯」にチャレンジです。

こちらはバスで10分ほど移動して、1時間の間で送迎~入浴を楽しみ、またバスで戻るスケジュールになっています。混浴ですので、男女とも湯浴み(水着のようなもの)を貸してくれます。女性はワンピースのような湯浴みなので、体型(お腹まわり)をうまく隠してくれます。実際、自分より若そうなカップルから自分よりお歳を召したご夫婦まで、皆さん温泉でのコミュニケーションを楽しんでいらっしゃいました。

奥入瀬渓流ホテル

上流から滝が流れていて絶景の「八重九重の湯」

その後、奥入瀬渓流の成り立ちやそこに生きる植物の不思議を講義形式で教えてくれる「森の学校」を無料で受けたあと、満を持して夕食に突入です。

 

夕食はビュッフェ形式の「青森りんごキッチン」でいただきます。

奥入瀬渓流ホテル

りんごにこだわったビュッフェレストラン「青森りんごキッチン」全景

 

趣向を凝らしたりんご料理がこれでもかと揃っているのですが、まずはライブクッキングをしてくれるホタテの貝殻焼き、ステーキ、マグロ丼、アップルパイに舌鼓。

奥入瀬渓流ホテル夕食奥入瀬渓流ホテル夕食奥入瀬渓流ホテル夕食

さらにサービスでローストビーフの盛り合わせをいただきました。

奥入瀬渓流ホテル夕食

これだけあれば、他のビュッフェメニューはほとんどオトナの女性には必要ないくらいのボリュームでした。食べ過ぎに注意しましょう。なお、ビュッフェメニューの中でおすすめはカルパッチョ、季節のスープなどがありました。

 

食べ終わったら、今度は館内の大浴場にチャレンジです。こちらはホテルのすぐそばを流れる奥入瀬渓流を望む、絶景の露天風呂…だそうですが、私は夜に入ったので景色は真っ暗。渓流の音だけを楽しむ形になりました…。

奥入瀬渓流ホテル

日中は眼下に渓流を臨むことのできる「渓流露天風呂」

 

お風呂に入った勢いで早々に眠りにつき、翌朝は4:30起きで渓流散策に挑みます!

 

後編につづきます】

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