奥入瀬渓流と現代アート。海鮮丼まで楽しめる!青森1泊2日の旅(後編)

最近「ブラタモリ」でも放映され「苔ガール」が話題となっている奥入瀬渓流。でも青森の魅力はそれだけではない!今回は奥入瀬渓流・温泉・グルメはもちろん、アート好きならおさえておきたい、あの2つの美術館まで一気に満喫する弾丸青森ツアーの後編、2日目です。
(各種情報は2017年9月現在)
【写真提供:筆者・青森県立美術館・星野リゾート/敬称略】

前編はコチラ

 

旅のお品書き目次:

前編:

  1. なぜ青森へ?
  2. 八戸といえばイカとウニ。海の幸を楽しまなければ旅は始まらない
  3. 無の境地になれる十和田市現代美術館のアート
  4. 「星野リゾート」の奥入瀬渓流ホテルで2ヶ所の温泉&グルメを満喫

後編:(←現在のページはコチラ)

  1. 4:30起きの価値アリ!奥入瀬渓流を独占散策
  2. オトナ女性なら朝食は渓流ブレックファーストにアップグレードして
  3. 青森ランチは敢えてのご当地ラーメン。行くならココだ!
  4. 青森県立美術館、奈良美智の「あおもり犬」はやはり圧巻だった
  5. ネットでひそかに有名な「工藤パン」を見ずして帰るわけにはいかない
  6. 今回の移動手段まとめ

 

5. 4:30起きの価値アリ!奥入瀬渓流の独占散策

早朝のアクティビティ「渓流モーニングカフェ」は早朝4:50にロビー集合。雨が降り続いて歩道はぬかるんでいるというので、長靴をホテルで借りてスタートです。

なお、今回の旅は8月中旬だったのですが、東京が30度超えに対して奥入瀬の朝は14度!夏でも朝はウルトラダウンジャケット着用でした。くれぐれも事前の天気予報の確認をお忘れなく

ホテルを出発し、渓流に沿って20分ほどマイクロバスで移動、バスから渓流を楽しみます。

渓流モーニングカフェは、本来「白銀の流れ」近接の苔が生えたテーブルでコーヒーを楽しむというものですが、当日は小雨だったため、屋根のある石ヶ戸休憩所まで引き返してコーヒーをいただきます。

奥入瀬渓流朝のコーヒー

100円ショップで購入した使い捨て雨がっぱをかぶっての散策でしたが、早朝の渓流を見ながらのコーヒーは事前期待以上に気持ちよく、朝もやの景色と水の流れの音に癒されます。

ここで時間は5:30。通常であればマイクロバスに乗り込んでホテルに戻るのですが、我々は1時間かけて渓流を登ることにします。実は6時にはホテルが運行している渓流シャトルバスが走り出し、1時間後の6:30には雲井の滝を通るのです。現在位置の石ヶ戸から雲井の滝まで、名所の阿修羅の流れを経由して所要時間がちょうど1時間。ならば誰もいない今の時間に歩いてみようと思ったのです。

今回のマイクロバスの運転手が、6時発のシャトルバスの運転手でもあったので、雲井の滝近辺で拾ってもらうことをお願いしてツアーと別れます。

奥入瀬渓流散策

奥入瀬渓流散策

 

5:30に渓流を歩いている人は誰もいません。早朝の渓流の景色を独占しながら歩きます。きれいな空気と緑の神々しさに圧倒されながら散策していたらあっという間に1時間。雲井の滝にたどりつく前にシャトルバスの運転手に見つけていただきホテルに連れ戻されることに。雲井の滝・銚子大滝はチェックアウト後に満喫することになりました。

奥入瀬渓流散策

銚子大滝

奥入瀬渓流散策

雲井の滝

 

奥入瀬渓流を楽しむのであれば、「銚子大滝」「雲井の滝」「阿修羅の流れ」の3ヶ所はおさえておきたいところです。また、奥入瀬渓流ホテルのある焼山から十和田湖につながる子ノ口方向に歩くとゆるい登り坂になるのですが、奥入瀬渓流の水の流れを楽しむには川の流れに逆らって登ることをおすすめします。実際に歩いていて、登っているという感覚はほとんどありませんでした。

なお今回の旅は8月中旬でしたので緑が青々としていますが、10月中旬~下旬では紅葉でさらなる絶景を楽しめるそうです(写真は星野リゾートにお借りしました)。

奥入瀬渓流ホテル

秋の奥入瀬渓流

阿修羅の流れ

阿修羅の流れ

蔦沼

JR東日本の秋のポスターにも使われた蔦沼の紅葉

6. オトナ女性なら朝食は渓流ブレックファーストにアップグレードして

ホテルに戻ったら6:50。散策で汗をかいていたので着替えて二度目の混浴露天「八重九重の湯」の7:00発ツアーに参加します。

8:00に戻って一息ついたら、今度は渓流を見ながら8:30から朝ごはん。通常は朝食ビュッフェのところ、アップグレードをお願いして渓流沿いで朝ごはんをいただきます。最高の景色と最高の盛り付けのサンドウィッチをいただけます(注:2017年の渓流ブレックファースト営業は9/30で終了してしまいました。現在は11/25まで渓流テラスランチを提供しています)。

奥入瀬渓流ホテル朝食 奥入瀬渓流ホテル朝食

奥入瀬渓流ホテル朝食

トラウトサーモンを重ねて盛り付けたオープンサンド「渓流タルティーヌ」

 

食べ終わったらチェックアウトまでベッドでゴロゴロします。奥入瀬渓流ホテルの良いところはチェックアウトが遅いところ。レンタカーの方であれば12:00までゆっくり部屋で過ごしたり、ロビーのカフェでスイーツをいただくこともできます。

奥入瀬渓流ホテルロビーカフェ

「ラウンジ森の神話」の幸福林檎のミルフィーユ

 

7. 青森ランチは敢えてご当地ラーメン。行くならココだ!

さて奥入瀬渓流ホテルから青森方面への移動ですが、ここは素直にホテル10:30発→新青森駅12:20着/青森駅12:30着のシャトルバスの利用をおすすめします。

宿泊施設のシャトルバス以外を利用する場合、焼山から青森方面への移動はJRバス東北1択です。

焼山発青森駅着のバスですが、

  • 9:11発→11:29着
  • 11:01発→13:19着
  • 13:56発→16:14着

となり、13:56発→16:14着では青森県立美術館の入館が16:30までのため、間に合わないのです。バス代もかかりますし、ここは素直に宿泊施設のシャトルバスをおすすめします。

 

さて、青森駅についたらランチの時間。地元の友人に聞いて気になっていた「味噌カレー牛乳ラーメン」を食べに、徒歩で「味の札幌 大西」へ。

味の札幌大西の味噌カレー牛乳ラーメン

味噌カレー牛乳ラーメンはクリームシチューのような濃厚さ

青森は、煮干しラーメン、しじみラーメンでも有名な、隠れたラーメン王国。色々食べ比べてみたい方にも青森旅行はおすすめです。

 

8. 青森県立美術館、奈良美智の「あおもり犬」はやはり圧巻だった

食べ終わったら、駅に戻りまして今回のメインディッシュ第2弾、青森県立美術館へ。

青森駅から市営バスで20分ほど移動します。

青森県立美術館

青森県立美術館 外観

青森県立美術館

青森県立美術館 メインエントランス

 

青森県立美術館は広大な敷地の中に今っぽい建物。そこに奈良美智棟方志功の作品がいっぱい。さらにウルトラマンのデザイナーであった成田了のウルトラマン・怪獣原画もいっぱい。そのうえにシャガールの巨大作品もあり、常設展だけでおなかいっぱいになります。

企画展と常設展セットで1,900円(展示内容により異なる)、常設展のみで510円。

 

美術館から新幹線の新青森駅に向かうには、時間的にタクシーが最適。およそ10分(1,500円程度)で到着します。時間があえば、「あおもりシャトルdeルートバス(ねぶたん号)」を活用するのも手です。

 

9. ネットでひそかに有名な「工藤パン」を見ずして帰るわけにはいかない

最後に、新青森駅で自分へのお土産と、新幹線内で食べる夕食用の駅弁を探します。まずは青森県人のソウルフードといわれる、工藤パンのイギリストーストを探索。

工藤パンイギリストースト

イギリストーストとは、薄切りの山型食パンにマーガリンを塗り、グラニュー糖をかけてサンドするといういたってシンプルなもの。トーストされていないのになぜ「トースト」なのか、何をもって「イギリス」なのかは謎のパンです。

イギリストーストはお土産店ではなく普通の店舗にあるだろうという予想が的中、駅のコンビニNewDaysでゲット

駅弁は18時の時点でほとんど売り切れているうえに、お昼のラーメンがまだ胃に残っていて空腹感がない。空腹であればご当地グルメである黒石のつゆ焼きそばを食べていきたかったが、食べきれる自信もない。

どうするか迷っていたいところ、隣にあった「魚っ喰いの田」という寿司屋さんでテイクアウトができるというので海鮮丼をお願いし、ギリギリで大間のまぐろまでゲットして無事に新幹線で帰京。東京駅着が21時過ぎという、めいっぱい土日を使う旅となりました。

大間のマグロ丼

大間のマグロ・イカ・いくら丼 2,600円

 

10. 今回の移動手段まとめ

新幹線の往復と奥入瀬渓流ホテルの予約は、JR東日本のダイナミックレールパックを利用しました。JRとホテルを別々で予約するより少し割安になります。「トレン太くん」がかなり割安になるので、レンタカーを活用される方にはおすすめです。

(*以下スクリーンショット及び交通情報は17年10月1日現在のものです。最新情報はリンク先でご確認ください)

JR東日本ダイナミックレールパック

阪急交通社でツアーもありますので、比較してみると良いですね。

阪急交通社ツアー

 

今回の移動手段は以下のようになりました。

 

◆東京→八戸 : 東北新幹線
はやぶさ7号を利用
8:40東京発→11:26八戸着

 

◆八戸駅⇔八食センター : 専用バス(八戸駅東口から乗車・片道100円)

行き:11:50八戸駅発→12:01八食センター着
帰り:13:00八食センター発→13:11八戸駅着
http://www.849net.com/access/bus-100.html

 

◆八戸駅→十和田市現代美術館 : JRバスおいらせ号・西口から乗車
13:20八戸駅発→14:00十和田市現代美術館着 1,130円
http://www.jrbustohoku.co.jp/route/detail/?RID=1&BID=442

 

◆十和田市現代美術館→奥入瀬渓流ホテル : 十和田観光電鉄バス
15:24十和田市現代美術館発→16:15焼山着 1,040円
http://www.toutetsu.co.jp/jikoku/towada-yakeyama.htm

 

◆奥入瀬渓流を朝食後に楽しむ場合
・ホテル→銚子大滝 : ホテル周遊バス
9:00ホテル発→9:20雲井の滝着 ~ 雲井の滝周りを散策 無料

・雲井の滝→銚子大滝 : JRバス東北おいらせ21号
9:45雲井の滝発→9:54銚子大滝着 ~ 銚子大滝周りを散策 290円
http://www.jrbustohoku.co.jp/route/detail/?RID=1&BID=442

・銚子大滝→青森駅 : JRバス東北みずうみ3号
10:36銚子大滝発→新青森駅13:04着/青森駅13:19着 2,650円
http://www.jrbustohoku.co.jp/route/detail/?RID=1&BID=442

 

◆奥入瀬渓流散策を朝食後に楽しまない場合
・奥入瀬渓流ホテル→青森駅 : 奥入瀬渓流ホテルのシャトルバス
10:30ホテル発→12:20新青森駅着/12:30青森駅着 無料

 

◆青森駅→青森県立美術館 : 青森市営バスまたは直通シャトルバス
14:05青森駅前発→14:24県立美術館前着 280円(三内丸山遺跡行・6番のりば)
14:30青森駅前発→14:55県立美術館前着 300円(直通シャトルバス・1番のりば近く)
http://www.aomori-museum.jp/ja/blog/41.html

 

◆青森県立美術館→新青森駅 : あおもりシャトルdeルートバス(ねぶたん号)
17:12県立美術館前発→17:23新青森駅東口着 200円
http://www.aomori-kanko-bus.co.jp/topics.html
またはタクシーで10分、1,500円ほど

 

◆新青森→東京 : 東北新幹線
はやぶさ34号を利用
18:24新青森発→21:23東京着

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