
白昼堂々ホテルへ…。小さなコミュニティで不倫バレし、居場所をなくした38歳女性の末路は(後編)
窮屈さを捨てる覚悟
「今度さ、ふたりで飲みに行こうよ」
いいお店を探すからさ、と続けると、奈々が驚いたように「アンタ飲めないじゃん」と声を上げた。
「飲めないけど、外でなら少しは進むよ。付き合ってよ」
笑いながら言うと、
「居酒屋ならカウンターにしようよ。二軒目まではいてよね」
と、さっきと打って変わって明るい声で奈々が返した。
その窮屈さは自分が生んだもので、それなら解決もまた自力でしか叶わない。ひとりで出ていくのが怖いなら、誰かと一緒にグラスを空ける時間を楽しむのも、意識の切り替えに効くかもなと思った。不倫はもう終わったのなら、自分でその縁を切ったのなら、その影響に怯えて暮らすのではなく新しい現実を作っていくことが健全なのだ。
「おしゃれなところより、だらだらと飲める雰囲気がいいなあ」
最後にふたりで居酒屋に行ったのは不倫を止めたときだったなと思い出しながら、都合のつく日を言い合う頃には、奈々の様子は元気が戻っていた。
「ありがとう。アンタと飲むの、久しぶりね」
弾んだ声でそう言う奈々に、「こっちも話したいことがいっぱいあるよ」と返して、話題は奈々の仕事のことに移っていった。
<<この記事の前編:大丈夫なハズだった不倫が暴かれた…そのとき男が放った卑怯な言葉は
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