イケメン次長と、秘密の場所で…。不倫に飛び込んだ女性の末路は【エリート銀行員たちの不倫事情】後編
やることはひとつ。二人がタクシーで向かった先は?
タクシーが止まったのは、六本木のとあるマンションでした。
外観はマンションのように見えますが、中はれっきとしたラブホテル。
部屋の中は和モダンのテイストで、国内旅行に来たかのような気分になれます。
「変に西洋風のホテルを選ばない亮さんに、好感度が上がりました。アメリカから帰って来た人って、欧米かぶれになるじゃないですか。似合わない半ズボンを履いてみたり、ジャージを着てみたり。『日本って子育てしにくいからさ……』とか言ってきたり」
ベッドに腰かけた二人は軽くキスをして、それは深いものになっていきました。でもセックスをすることに対して、実は和枝さんは抵抗がありました。
一度セックスをしてしまうと、次に会った時に「セックスをしないと終われない呪い」にかかると思っていたからです。セックスしなくなったときに「自分に魅力を感じなくなったのかな」と不安になるのも嫌でした。
しかし、そんな心配を吹き飛ばしてしまうくらい、彼とのセックスは素晴らしいものでした。
時間をかけて愛してくれて、和枝さんは何度も絶頂を迎えました。
行為後のピロートークも、美容クリニックを長く担当していた彼ならではの、ユーモアを交えた話でした。
「『アフターピルって原価が300円なんだよ。それを2万円で売ってる』と、彼は笑いながら話していました。『300円と2万円だから利益が出るように見えるけど、オンラインで処方できるように、広告をバンバン打っている。つまり競合のクリニックと札束で殴り合ってるわけだから実際はそんなに儲からないんだよ』と」
「彼氏、中〇し、2日目」と言うSEO対策のワードを一緒に考えていたと、彼は語ります。
その話を笑って聞きながら、彼女は幸せをかみしめていました。
「今までバレンタインに対して何の思い入れもなかったのですが、悪くないな、と思うようになりました」
しかし、翌月のホワイトデーに起きた事件により、それは覆されることになるのです。
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