「せする」ではありませんよ。「瀕する」の読み方、知っていますか?【漢字クイズ】
「ひんする」です。
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【漢字解説】
「瀕する」を辞書で引くと、このように説明されます。
ある重大な事態に今にもおちいろうとする。
出典:小学館 デジタル大辞泉
「瀕」という漢字には以下の意味があります。
①せまる。近づく。
②ほとり。みぎわ。
③そ(沿)う。土地が川や海に沿っている。出典:瀕|漢字一字|漢字ペディア
「瀕」がつく代表的な言葉には「瀕死(ひんし)」が挙げられます。「瀕する」の意味や「瀕」という漢字が示す意味からも推測できるかと思いますが、「今にも死にそうな状態。死にかかること」を意味する言葉です(出典:ヒンシ|言葉|漢字ペディア)
「瀕」は意味を表す文字と音を表す文字とを組み合わせて作った形声文字で、水などに関する字に付く部首「氵(さんずい)」と音符「頻(ヒン)」から成り、みずぎわの意味を表します。
「頻繁(ひんぱん)」や「頻度(ひんど)」といった言葉でお馴染みの「頻」と「瀕」はもとは同じです。「頻繁」の「頻」の旧字は、上記で登場した音符の「頻(ヒン)」です。一見、全く同じ漢字に見えますが、よくみると「頻繁」の「頻」は「歩」になっていますが、旧字「頻」は「歩」ではなく「步」です。
そんな「頻(頻)」は意味のある漢字を2つ以上組み合わせることで別の意味になる会意文字で、「頁」と「涉(しよう)(=渉)」からなります。「涉」は水をわたる意味を表します。川をわたる人が顔にしわを寄せる、ひそめるといった意味を表し、「頻(頻)」はそこから借りて「しきりに」の意味に用いられるようになりました。
参考文献
- 瀕|漢字一字|漢字ペディア
- 頻|漢字一字|漢字ペディア
意外と読めない漢字クイズは今回で終わりです。次の「漢字クイズ」もお楽しみに!
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