派遣先の上司と不倫…「どうしてこんなに苦しいの」33歳女性が抱えていたものは(前編)
未練が消えない…くすぶる思いを抱えて
「事あるごとに彼のことを思い出すんです。思い出すといっても幸せな記憶とかじゃなくて、私にあんな嘘をついていた、裏ではこんなことをしていたって、怒りというかムカつくというか……」
久しぶりに由紀恵から電話をもらったとき、その声には明らかに疲れが滲んでいて、話し方に抑揚がなかった。ああ、自分に振り回されているな、と不倫中だったときの様子がすぐ頭に浮かんだが、今は混乱の内容が違っていた。
「よりを戻したいとは思わないってこと?」
そう尋ねると、すぐに「はい」とうなずいた由紀恵は
「やり直したいんじゃなくて、あの頃もっと何か言ってやればよかったって今さらのように思うんです。最後まであの人に気を使いすぎていたなって今も思っていて」
と、低い声で続けた。
別れのときは、由紀恵のほうから既婚男性にLINEのメッセージで「もう会いません」と送っていた。「君だけだから」と言いながら由紀恵がいないところでは妻とのデートを幸せそうにほかの人に話していたと知ってもなお、それを責める勇気はなく、一方的に言葉を送って既読がつくのを確認することもなくブロックしたのだった。
着信拒否もすぐ設定したという由紀恵は、男性に自分の本音を何ひとつ伝えないままで関係を終えていた。以前に派遣されていた会社の上司にあたる男性で、業務について接触が増えるうちに親しくなり、男性に求められるがまま由紀恵は不倫を始めていた。
期間満了を迎えてからも不倫は続いていたが、顔を合わせる機会が減ると同時に男性からの連絡は減り、わざわざ約束をしてまで由紀恵を望むことはなくなった。それでも由紀恵は追いすがり、何度もお願いしてやっと会ってもらえるような苦しい逢瀬を繰り返して、最後には不眠症になるほど心も体も疲弊してしまったのだった。
そのときの怒りや苦しみが、縁が切れた後も由紀恵のなかでくすぶり続けていた。
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