勘弁して!わがままでサボリ癖のある派遣社員。人員補充のはずが、振り回されてモヤモヤ……。ちっとも仕事が楽にならない!

2024.03.31 LIFE

産休に入る女性の代わりとして、派遣社員が臨時で入社することに

静岡県に住む由香子さん(仮名・38歳/会社員)は、夫(39歳/会社員)との2人暮らし。現在妊活中の由香子さんは、子どもができてからも産休を経て、今の会社で働きたいと考えています。

由香子さんは勤務態度も真面目なことから、会社での評判も上々。大手企業の正社員として働いている由香子さんは、給与、福利厚生といった条件についても、とくに問題ないと考えていました。ただ、今会社で悩んでいるのは、新しく入ってきた派遣社員の存在とのこと。もともと由香子さんの職場には、2歳年下の後輩がいました。その後輩は半年前に産休を取ったため、会社は「産休中の臨時」として、派遣会社から派遣社員を雇うことに決めたそうです。

派遣社員の名前は、中井さん(仮名/25歳)で表情があまりなく、由香子さんは正直どう接していいかわからなかったそうです。中井さんは一緒に働くにはやや面倒なところがあり、仕事をお願いしても「それは、契約にない仕事なのでできません。契約にない仕事は、労働派遣法で禁止されているので」と、毅然とした態度で回答してくることもあったのだそう。

正直、由香子さんからすれば、いままで自分の下で働いていた後輩は、なんでも頼めば動いてくれました。その一方で、中井さんは頼める仕事が限られるので、お願いする側のほうが気を使う状態になっていたようです。

そんな中井さんはある日、「今抱えている仕事をこなすのが大変なので、給料を上げて欲しいのですが」と、由香子さんに尋ねてきたそうです。

由香子さんからすれば、中井さんは決められた仕事でさえ、どこか手を抜くところがあったので、正直「給料を上げるなんて、図々しい」とさえ感じていたそう。

 

 

適当にサボるのに、給料を上げて欲しいと要求する派遣社員にモヤモヤ

由香子さんは仕方なく、渋々上司に「中井さんの給料アップ」について相談することにしました。

すると、上司は嫌な顔ひとつせず、派遣先の親会社へ連絡してくれたそうです。由香子さんの上司は独身で、同じく独身で若い中井さんに甘いところがありました。おそらく、中井さんが会社にやや尊大な態度をとるのも、この上司の甘やかしが原因なのではないかと感じていたそうです。

由香子さんの上司は、45歳独身。好みのタイプを聞けば「女性は、25歳までじゃないと嫌」と返したり、好きなアイドルを訪ねても、10代後半~20代前半の女性の名前を言うことが多いので、若い女性が好きなのでしょう。

そのせいなのか、上司は若い中井さんにやや甘く、遅刻をしても「遠いところから通っているから、仕方ない」と庇うこともあったそうです。中井さんより由香子さんのほうが会社から家までの距離が遠いというのに……。とにかく、中井さんびいきであることは間違いないと感じていました。

なお、中井さんの給料アップについては、由香子さんの会社の一存で決めることはできず、親会社へ交渉しなければなりません。結局、親会社からすると「これ以上の給料アップは、難しい」という話となり、中井さんの給料アップ話はなくなりました。

すると、中井さんは由香子さんに対して、ブツブツと愚痴や不平不満を言うようになったそうです。

 

 

給料がアップせず、不平不満を垂れ流すように

なんでも「派遣先の会社での仕事は、正直私が思っていたのと違うし、理不尽だと思う」「重労働なので、もっと給料アップするべきでは」といったもの。しかし、由香子さんからすれば、中井さんの仕事は書類整理、電話の応対などが多く、責任を任されるような仕事は正社員ではないので、ほぼ対応していない状態でした。

忙しい時は由香子さんも電話に出られないため、中井さんが電話応対をしてくれるのはありがたいとはいえ、正直給料を上げるほどの仕事はしていないのではないか、という思いがあったそうです。

そこで由香子さんは、思わず「いま中井さんがしている仕事は、あなたの席に座っていた月田さん(仮名/産休に入った後輩のこと)の1/4くらい。もちろん、中井さんが来てくれて助かっているけれど、責任のある仕事は任せられていないし、今のお給料は妥当ではないかしら?」と切り返したのだとか。

 

 

正論を伝えたら、ブキ切れられて困惑

すると、中井さんの顔がみるみる真っ赤になり、怒りをあらわにしたそうです。この瞬間、由香子さんは思わず「しまった、言いすぎてしまった」と反省したそうですが、もう後の祭りでした。

中井さんは、由香子さんに向かって「前から思っていたけど、私のこと派遣だからって見下していますよね? そういうの、言葉で伝えなくても態度によく出ていますよ」と、言い返してきたのだとか。

思わず由香子さんも、売り言葉に買い言葉という感じで「あなただって、自分は派遣だからこのくらいでいいでしょうという感じで、手を抜いて仕事しようとしているのが伝わるわよ。うちの会社では、派遣社員から正社員になった人もいるけど、あなたのように手を抜こうとしている人は1人もいなかったし、仕事をお願いすれば快く対応してくれた。あなたは、態度が悪いから正直厳しいかと」と、強い口調で言い返したそうです。

すると、中井さんはみるみる目を潤ませ「ひ、酷い」といって、その場で泣き崩れたそうです。

中井さんが泣く姿を見て、直属の上司が「一生懸命仕事をしてくれる中井さんに、そんな言い方はないだろう?」と庇ってきたそうですが、由香子さんは自分が言った言葉を訂正する気はまったくなかったそうです。なぜなら、仕事を真面目にしない中井さんに対して、ただ正論を伝えただけ。自分が間違っているとは、微塵も感じていなかったので、ここは謝る必要がないと感じたとか。

 

 

▶続きの【後編】▶中井さんのズルさに我慢できなくなった由香子さんの思いは、えこひいきする上司に伝わるのか? 中井さんは反省してくれるのか?__▶▶▶▶▶

 

 

 

【編集部より】
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