元カレをひきずる女性。自己嫌悪だらけの「過去」を、肯定できるようになるまでの軌跡とは
幸せの基準は誰が決めるのか?
K子さんが彼とつきあっていた3年間にだって、必ずよいことはあったはずです。「彼とつきあって、楽しいこともありましたよね」そう尋ねると、「そうですね、仕事の話を聴くのはおもしろかったですし、好奇心が満たされました」とK子さんはようやくポジティブな面に目を向けました。
「彼とつきあっていた」という事実は変わりませんが、「生産性のない、無駄な3年間だった」とするか「好奇心を満たしてくれる、楽しい3年間だった」とするかは、K子さん次第です。
「自分の考え方だけで幸せになってしまっていいんでしょうか。幸せって、もっと大層なことだと思っていました」というK子さんに、私がお伝えしたのは、「幸せの基準は自分で決めていいんですよ」ということです。
自分を幸せにできるのは、自分自身です。
では、具体的にはどのように自分で自分を幸せにすればいいのでしょうか。
ここで、私がK子さんにお勧めした「鏡のワーク」をご紹介します。
かけてほしい言葉を自分にかける「鏡のワーク」
まず、紙に「自分が誰かにかけてほしい言葉」を書き出します。
たとえば、「会社の上司に、『あなたはいつもよくやっているよ』と言ってほしい」と書いたとします。
次に鏡の前に立ち、その言葉を鏡のなかの自分にかけてあげます。
慣れるまでは違和感があるかもしれません。何度かやっているうちに、ほっとする気持ちになれれば成功です。
言葉をかけながら、自分の腕で自分を抱きしめてあげることも効果的です。
K子さんは、「自分のことを心から愛してくれるパートナーに『あなたはいまのままでいいんだよ』と言ってほしい」と書き、自分で自分にその言葉をかけ続けました。
同時に、「理想の人リスト」を書き出して、そのパートナーとどんな結婚生活を送りたいかを具体的にイメージしました。
過去の経験が、今の幸せにつながっていく
K子さんは、まもなく結婚相談所で出会った男性と、半年後に入籍しました。「理想の人リスト」には、過去の恋愛ではかなえられなかった、「まめに連絡を取り合える人」「一緒に旅行を楽しめる人」という項目もありました。
K子さんはいまでは、「過去の恋愛があったから、理想のパートナーに出会えたのだと思います」と話しています。
誰にでも、自分を責めたり後悔したりすることはあると思います。「私なんてダメだ」とか「自分のしたことは無駄だった」とか、頭のなかでぐるぐると自分を否定する声がすることは誰にでもあるものです。
そういうときは、「この考えは、私を幸せにする?」と自分に問いかけてみてほしいのです。その問いが、「私は私を幸せにできる」という「原点」に立ち戻らせてくれるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回の働く女性の「婚活ストーリー」もどうぞお楽しみに。
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