
「いいお母さん」だったのに不倫…。魔が差して、快楽のあとに女性が見たものとは(前編)
現実からの逃避で選んだ不倫だった
真美は38歳、年下の夫とひとり娘の3人で暮らしている。賃貸のマンションにいることを「恥ずかしい」とたまに口にするのは聞いていたが、それは娘さんが通う保育園でできたママ友たちの影響が強かった。
個人経営の小さなお店で接客のアルバイトをしており、以前はそれを「仕事は楽しくて充実してるし、夫も応援してくれる」と弾んだ声で話してくれていたが、あるときママ友のひとりに「腰掛けアルバイトで羨ましい」と言われてから自信を失っていた。
「そんなこと気にする必要はないよ。人に向かって失礼なことが言えるそんな人とは離れたほうがいいよ」
とそれを聞いたときは強くきっぱりと言いきったが、娘さんを通じての仲なら疎遠になることも難しいらしく、いわゆる「ママ友付き合い」で真美は苦しい思いをしていた。
初めての育児と初めてのママ友付き合いに翻弄されていた真美が不倫したのは、だから現実逃避の手段かもしれない、と報告を受けたときは思った。
「魔が差した」あと、最初はよかったが…
真美の不倫相手はアルバイト先の店主で、この男性が言うには「バツイチで子なし」、従業員としてひとりだけ雇っている真美とは近い距離だったことは気づいていた。どうして肉体関係を持つ流れになったのか、「ママ友たちとうまくいっていなくて、ストレスが溜まっていた」と話す真美は、夫ではなく外の世界の男性で発散することを選び、不毛なつながりに身を置いてしまった。
「魔が差した」その時間はずるずると次の濃密な関わりを当たり前にして、店じまいした後の事務所で激しく抱き合うような不倫関係は3ヶ月ほど続いた。終わったのは、罪悪感に耐えきれなくなった真美がお店を辞めたからだった。
真美にとっては不倫に走った原因といえる「ママ友たちとうまくいっていない」ことは、自分と違い専業主婦や正社員としてしっかりと自分の価値を前に出す女性たちの間で、「夫の収入に頼る気楽な妻」と見られるストレスにあった。夫は特殊な仕事に従事しており年収が高いことを話してしまったため、向けられる視線の厳しさにはやっかみや嫉妬もあるだろうことは想像がついた。
ある女性が「暇な時間が多いなら婚外恋愛もし放題じゃない」と嫌味のように言ってきたこともあったらしく、事実その通りに真美は夫以外の男性と肉体関係を持ってしまった。当然ながらそれをママ友たちにはひた隠しにするしかなく、その窮屈さにまた追い詰められ、その頃は週に一度は電話をかけてきて愚痴を吐いていた。
次のページへ▶▶不倫は卒業した、はずだった。しかしまた彼女は……
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