「エルメスのバッグを貸して」と懇願する、非常識なママ友に呆然。 さぁ、貸す?貸さない? なんて断る⁉
子どもの安全を考慮して、私立幼稚園に通わせることに
愛知県在住の緑さん(仮名・39歳/デザイナー)は、夫(40歳/会社員)、長男6歳、娘4歳の4人家族。緑さん自身、小学校時代にイジメられた経験があり、子ども達にはなるべくそのような嫌な経験はさせたくないという思いがありました。
そこでよい環境を求め、子どもの幼稚園選びはかなり慎重に進めました。そんななか、口コミが良かった私立の幼稚園を見つけて、長男を通わせることに。幼稚園は家からも近くて、先生方も頼りになりそうなので困った時にも安心だと感じたそうです。長男を入学させた後、今度は2歳年下の娘も入園させることにしました。
そこで、娘の同級生の保護者のなかの一人と親しくなりました。そのママ友は木村さん(仮名)といって、園の送り迎えではいつも綺麗なファッションで身を包み、他のママよりもひときわ目立っていたそうです。
木村さんはブランド好きなのか、緑さんが普段使いしているバッグを見て「そのバッグ、昔流行ったわよね」と声をかけてきたそう。緑さんが送迎時に使用していたバッグは主に2つで、CHANELのトート、エルメスのガーデンパーティーでした。いずれもキャンバス生地のもので、緑さんが20~25歳のころに購入したもの。
どちらも当時は10万円弱で購入できたものの、度重なる値上げで現在はいいお値段。育児前はクローゼットの肥やしにしていたものの、そのまま放置しても「宝の持ち腐れ」となりそうなので、マザーズバッグとしてガンガン愛用しているそうです。
木村さんは緑さんのバッグをいつも食い入るような目つきで見てくるのが気になっていました。彼女の視線を感じるたびに、「これ、昔購入したけどあまり使ってなくて。」と、場の空気を換えるために緑さんのほうからバッグについて伝えることもあったのだとか。
まさか、このバッグがのちのち「とんでもない、トラブルのネタ」となるとは……。
それは、いつものように娘のお迎えに行く時のことでした。たまたま木村さんと一緒になったので、普段通り「こんにちは」と緑さんは声をかけました。すると木村さんは、待っていましたとばかりに「こんにちは。そうそう、ちょっと〇〇さん(緑さんの苗字)にお願いがあって」と、話しかけてきたのです。
ママ友からの突然のお願いに、ビックリ仰天
緑さんは「どうされたんですか?」と尋ねると、木村さんは「実は、〇〇さんが前に使っていたエルメスのガーデンパーティー、今度貸してくれない?娘のピアノ発表会があって……」とひと言。
もともと幼稚園の送迎時のみ会話をする程度の関係のふたり。そんな遠い関係である相手に、突然バッグを貸して欲しいと言われて、緑さんは大変びっくりしたそうです。緑さんには学生時代からの友人も数人いますが、どの友人にもバッグを貸したことなんて一度もありません。
顔見知り程度の関係で、人のバッグを貸して欲しいとお願いする木村さんに対し、緑さんは「常識がない人なのかも」と感じたのだとか。その後、緑さんは木村さんに「どうしてですか?」と尋ねました。
すると、木村さんから驚きの回答が返ってきたそうです。
木村さんの話を聞くと、娘さんが通うピアノ教室はママ達がCHANEL、エルメスの所持率が高いのだそう。木村さん自身、CHANELのマトラッセをひとつ所持しているものの、ひとつしかもっていないので「これしか所持していない」「1つだけハイブランドバッグを持っているのは、無理している」と思われるのが、恥ずかしいと感じたのだとか。
▶つづきの【後編】では、突然の園のママ友・木村さんにお願いされた「バッグを貸してほしい」という厚かましいお願いに、緑さんはどう答えるのか? 1日だけなら、と貸してあげることにするのでしょうか?__▶▶▶▶▶
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