不倫関係だった年下彼への執着。32歳の彼女が彼に会いたい「本当の理由」とは…(前編)
自分への気遣いを見せない「元不倫相手」のこと
凛子(32歳)と知り合ったのはある集まりの場だったが、親しくなってから不倫を打ち明けられたときは、正直にいえば驚かなかった。「その相手」だろうなと思う男性が同じグループにいて、不自然に身体の距離が近いのを目の前で見てきたからだ。
凛子は既婚で夫がいて、男性は年下で独身だった。そのせいか、男性のほうは、既婚である凛子にくっついている自分に違和感を持っていないように見えて、凛子のほうはそれに甘えている印象だった。
「実は、あの人と付き合っていて」と凛子が話しはじめたとき、関係は終わりに向かっていた。いつからか背を向け合うふたりの様子には気がついていたが、どうやら男性のほうに新しく好きな人ができたらしく、しかもそれは同じグループにいる女性だった。
何だかんだあって、ふたりは別れた。騒動を起こさず「一悶着あった」とも感じなかったのは、男性側が「ふたたび凛子に対して笑顔を見せるようになった」からだった。それは愛情の復活ではなくきれいに終わったからこそ見せられる「愛想」で、いわゆる大人の対応を求められた凛子のほうはそれに従うしかなかったのだ。
別れた報告をした後しばらく、凛子はグループに顔を見せなかった。他人行儀に近づいてくる「元彼」と、そばにいるのは自分ではない女性である現実から逃げていることは、たまにグループの様子を訪ねてくる姿から伝わった。
男性は自分との関係を軽く扱っていた。だから、次に親しくなる女性をまた同じグループで見つけるのだろうと、凛子は何度も口にしていた。自分への配慮や気遣いがない、「私なら絶対にできない」ことを、男性は平然とやっていたのだ。
その「元彼」について、改めて「相談があるの」と凛子からかかってきた電話は、男性の元に置いてきた自分の私物のことだった。
取り戻したいもの
「置いてきた香水のことだけど」
凛子はため息をついて言った。それは男性が好きだと言った香りで、男性の部屋に泊まった日に使うため瓶ごと持ち込んだのだが、別れ際に回収するのを忘れたのだった。
「あいつに未練はないけど、あれはもったいなくて。ねえ、何とかして取り戻せないかな」
と、凛子は揺れる口調で言った。
「うーん、私からは言えないかな」
すぐに答えを出したのは、凛子の調子にこちらが手を貸すことを期待する響きがあったからだ。いくら友人でも、そこまで内情に踏み込むのは境界線を超えているし、男性側に「終わった不倫を知る人間」と認知されるのも嫌だった。
「だよね」
短くうなずいて、凛子はごめんと謝った。
「どうしても必要なもの?」
と尋ねると、「うん、私も大好きな香りだし、まだたくさん残っていたのよ」と困った声で凛子は答える。「もったいなくて」は正直な気持ちだろうと思った。
「自分から直接お願いするしかないと思うよ」
そう言うと、
「それができないのよ、LINEも電話もブロックされてるから。だから会って話しかけるなんてとてもじゃないけど無理」
と、凛子はふたたびため息をついた。
拒絶される自分を見てなお、別れた不倫相手の元に置いてきた私物を取り戻したいと思うのは、執着ではないか。ふとそんな考えが浮かんだが、それと同時に凛子を拒絶しながら人前では笑顔で挨拶をしてくる男性の姿を思い出して、したたかさにぞっとした。
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