「えっ、車の中で…!?」不倫相手の自分勝手さに乱され、ほだされた果てに女が見たものは(後編)
中年になってからの恋バナって
それを留まったのが、退会を決めた矢先にマッチングした今の男性の存在で、「正直に言えば投げやりだった」と反省する亜樹に言わせると「ひねくれた発言をしても話を元に戻して進めようとする姿」が新鮮だった。
「それまでの人は、私が適当に答えるとすぐ話題を変えてくれて、上っ面の会話ばかりだったのね。あの人は私が『恋愛はつらいことが多いからたまに逃げたくなる』って送ったら『でも戻ってくるんでしょう、俺もそうだよ。何があったの?』って聞いてくれて、うっかり不倫のことを話したくなっちゃった」
できないけど、と肩をすくめる亜樹は、節度を持って踏み込んでくる男性の様子に「これが普通なのだ」と改めて感じたそうだ。
「『この年になれば、誰だってでかい傷があるよね』って、お互いの過去の恋バナとかしてね、ああ分かるって言えるのがすごく楽しかったの。あの人もつらい過去があって真剣に出会いを探していて、私のことを知りたいし『俺のことも知ってほしい』って。これが正常っていうか、心を開けるってことかなって」
過去の不倫ではひたすら自分が押さえつけられる側だった。そうではなく、お互いに打ち明けていけるつながりこそ心が安らぐのだと、亜樹は男性の姿を見て考えた。そこにネガティブな「刺激」はいらないのだと、自分が感じていた「物足りなさ」は相手への依存だったのだと、亜樹は気付いた。
新しい男性との関係で「見えたもの」とは 次ページ
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