話がつまらない、ホテルへ行ったらガッカリ。 男性をこきおろす彼女が「婚活をやめない」理由とは?

2024.05.22 LOVE

自意識過剰なミュージシャンに違和感を覚えて

K美さんは、35歳の派遣社員。

職場でもプライベートでも友人知人が多く、食事会や飲み会によく誘われるタイプの女性です。ひとり暮らし歴も10年を超え、誰にも気を使わずに済む気ままな生活が気に入っています。「このままひとりでも楽しく生きていけるだろうな」と思う反面、正社員ではないことで将来への漠然とした不安もあります。「人生をともに歩んでいけるパートナーがいてくれたら」と、マッチングアプリを活用してゆるく婚活を始めることにしました。

 

最初に出会ったのは、3歳下のミュージシャンの男性。あるメジャーなボーカリストのバックバンドのメンバーで、作曲も担当しているということでした。ネットショップ経営の副業も好調で、住まいは広いマンション。相当稼いでいることがうかがえます。

彼は初対面のときからK美さんに好印象を抱いたようで、数回のデートのあと、正式におつきあいをすることになりました。

普段はなかなか出会えない業界の人ということもあって、当初は彼の話に興味津々だったK美さんでしたが、そのうちになんとなく彼に対して違和感を抱くようになります。

 

いちばん気になったのが、自意識過剰なところ。カフェでお茶をしたり、レストランで食事をしたりしているとき、誰かがこちらにスマホを向けている気配が少しでもあると、たちまち「オレのことを撮ったのか?」と腹を立てる彼に、「人の目を気にしすぎじゃない?」と思うようになったのです。「だいたい、あなた自身は有名じゃないよね」と。

たしかに、ボーカリストはよく知られている人ですが、バックバンドのメンバーである彼のことは、K美さんは顔も名前も知りませんでした。

 

気になるところはほかにもありました。仕事が忙しそうな彼のために、K美さんは自分で作ったおかずを密封容器に詰めて、何度か彼の自宅に持っていきました。K美さんお手製の料理を、彼はおいしそうに口にするものの、「ありがとう」や「おいしい」などの言葉にはしてくれません。「作ってもらって当然」という態度に、K美さんは「この人は違う」と感じます。

結局、3カ月ほどで関係を解消しました。彼のことはそれほど好きだったわけではないので、未練はありません。ただ、お気に入りのガラス製の密封容器を彼の家に置いてきたことだけは悔やまれます。「けっこう高かったのに」と女子会でネタにするK美さんでした。

 

 

しつこい誘いに負けてホテルへ行ったものの

shutterstock.com

次に出会ったのは、インスタレーション(空間全体を作品として体験を通して芸術)を手がける40代後半のアーティスト。何度か食事をしましたが、彼は口数が多いほうではなく、話をしていてもあまりおもしろくはありません。外見もK美さんの好みではありませんでしたが、「アーティストとつきあう機会なんてなかなかないし」と、おつきあいをすることにしました。

つきあい始めてからも、やはり会話は弾まず、一緒にいてもあまりおもしろくはありません。会うたびにホテルに誘われましたが、そんな気持ちにはなれなくて、K美さんはずっと断っていました。

けれど何度も断り続けるのも面倒になり、つきあって半年ほどたった頃、初めて彼の誘いに応じます。それをきっかけに気持ちが高まることはなく、むしろ「ゲンナリして」さらに気持ちが冷めたK美さんは、彼からの連絡をしばらくスルーしていました。

毎日10回近くかかってくる電話に根負けして、ようやく電話に出たのは1週間ほどたってからのことでした。

「おつきあいはできない」とK美さんが告げると、「それなら、どうしてホテルへ行ったんだ」と彼は怒りを露わにします。「あまりにもしつこかったから」とは言えず、ひたすら謝罪を繰り返して電話を切りました。

K美さんが女子会でこのエピソードを披露すると、友人たちは口を揃えて「どうしてホテルへなんて行ったの?」と彼と同じことを言ったそうです。

 

 

>> K美さんが「人生のパートナーがほしい」と切実に願うようになった、きっかけとは?

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