小室眞子さん「皇室に生まれた女性」に私たちが背負わせてしまったもの
上皇さまとテニスをご一緒するようになった美智子さまは聖心女子大学のブリット学長からは「(あまり親しくなさると)皇太子(当時)に結婚を申し込まれたらどうするの?」と注意されたそうです。
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しかし、時代は急速にお二人を結び付けるのです。候補者選びが難航していることもあって、皇太子が望むのであれば、一般家庭の女性でもいいのではないかと「平民解禁」の方向に向かいます。皇室や上皇さまから結婚の打診を受けても、美智子さま側は何度も「あまりに身分が違う」とご辞退。上皇さまはあきらめることなく、電話で直接ご自分の気持ちをお話になることにしたのです。
こうして、美智子さまは上皇さまのプロポーズをお受けになりました。歴代の皇后さまは男のお子さまをご出産するのに苦労したものですが、美智子さまはご成婚一年あまりで、現在の天皇陛下をご出産されました。しかし、美智子さまを待ち受けていたのは、宮中のいじめでした。「平民だから」という理由で、特にお姑さんにあたる香淳皇后とは相性が悪かったと言われています。肉体的、精神的に追い込まれた美智子さまはお一人で静養されるまでに追い込まれてしまいます。
嫁姑の関係に悩む美智子さまに自分の姿を重ねた庶民もいたことでしょう。望まれて結婚したはずなのに、苦労をさせられたという意味で言えば、“失敗”かもしれませんが、上皇さまは美智子さまを愛し、美智子さまは天皇陛下だけでなく、秋篠宮さまもお生みになっている。これは皇太子妃としてのお役目を果たしたということですから、“成功”と言えるでしょう。
プリンセスには、時代も味方する。雅子さまの場合 次ページ
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