小室眞子さん「皇室に生まれた女性」に私たちが背負わせてしまったもの
プリンセスには、時代も味方する。盛り返した雅子さま
現在の皇后陛下、雅子さまも外交官としてキャリアを積まれていたため、天皇陛下との最初の出会いからご成婚までには時間がかかっています。ご婚約内定会見で明かされた「雅子さんのことは僕が一生、全力でお守りしますから」という天皇陛下のお言葉に、特にキャリアウーマンの女性がグっときたと記憶しています。
しかし、皇室に適応できず、静養に入られた雅子さまに対し、保守系の月刊誌は「役に立たないなら、実家が引き取るべきだ」とまで言い出す始末。雅子さまの皇室入りは“失敗”で、外交官として働き続けていたほうがよかったのではないかという記事もよく目にしました。
それでも、天皇陛下の雅子さまへの愛は変わらず、まさかの上皇さまの生前退位によるお代替わりなど、時代が雅子さまに味方しだします。国際感覚あふれた美しい雅子さまに国民は熱狂し、ジェンダーレス時代の到来に伴って、女性天皇を認めるべきではないかと考える人も増えてきています。
このように、愛されるプリンセスの条件として、“成功”と“苦悩”を両方経験していることがあげられるのではないでしょうか。一人の女性の人生は見世物ではありませんし、行き過ぎた取材や捏造は許されません。しかし、「全く注目されないプリンセス」では、プリンセス、国民、両方にとって不幸なことではないかと思うのです。“成功”と“苦労の両方を大衆に見せてくれるのが、プリンセスなのではないでしょうか。
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