すぐに「離婚だ!」と罵る夫。家庭内別居状態からの浮気発覚。それでも離婚に踏み切れない理由とは
優しくてマメな夫に惹かれて結婚
千葉県に住む沙保里さん(仮名・39歳/派遣社員)は、息子(5歳)と過ごすシングルマザー。過去に結婚していましたが、2年前に元夫と離婚しました。沙織さんは、29歳の頃に友人の紹介で知り合った営業マンと結婚。
元夫はいつも明るく、朗らかで友達も多い印象でした。積極的にデートへ誘われ、その時はまるでお姫様のように何でも願いを聞いてくれたそうです。
細身のイケメンで、周囲からの評判も高かった元夫。猛プッシュされた状態のまま、あれよあれよと結婚へと話が進んだそうです。当時は悪い印象は一切なく、不安はなにもなかったと、沙保里さんは語ります。
ところが結婚して半年が過ぎた頃から、元夫が外で飲み歩くように。お金もかかるので忠告すると、気に入らない様子でした。酒癖も悪く、夜遅くに帰宅して玄関の前で吐く、または地面に寝そべっているなんてことも一度や二度ではありませんでした。
注意するたびに、元夫はことあるごとに「営業は付き合いも大事なのに、沙保里は何もわかっていない」とイライラをぶつけてきたそうです。誰かから電話がかかってくれば、急に声色もかわって、意気揚々と元夫は話し始めるそうです。そんな態度に、元夫はただ外面が良いだけの人物であると、沙保里さんはやっと悟ったそうです。
元夫の外面の良さに、がっかりする日々
その後、2人の間に子どもが生まれました。元夫は妊娠中も外で飲み歩き、つわりで苦しむ沙保里さんに寄り添うことはなかったそうです。それどころか、「もう面倒見切れないから、実家に戻って親に介抱してもらえばいい」と、妊婦への思いやりゼロのセリフを吐き捨てる始末。元夫がお酒でつぶれた時は、何度も介抱してきたというのに……。この仕打ちに、沙保里さんはとても悲しくなったそうです。
本当の地獄は、出産後にやってきました。子どもが生まれてすぐは夜泣きで大変で、沙保里さんもあまり眠れなかったそうです。出産後の体の回復も芳しくなく、夫との夜の営みも減っていました。ここから、徐々に元夫とのすれ違いを感じるようになったそうです。
すると「眠れないから」という理由で、なんとビジネスホテルに寝泊まりしはじめた元夫。ほかにも、友人と遊びに行って一晩帰ってこないことも少なくありませんでした。衣類に香水の残り香が残っていたこともあるので、もしかしたら浮気でもしていたのかもしれません。
香水の残り香に、元夫の浮気を確信
元夫への不満は、家に戻らないことだけではありませんでした。親戚の集まりや買い物の時だけは、わざわざ「荷物、持とうか?」と言っていい夫を演じたり、沙保里さんの実親にも「子どもの夜泣きが大変でしたけど……」と、イクメンアピールすることもあったそうです。
いつも何も手伝ってくれなかったのに……。調子のいい元夫の姿を見る度に、沙保里さんははらわたが煮えくり返るような想いでした。
それからの沙保里さんは、元夫の態度にイライラする度に「外でいい顔ばかりするのに、何もしてくれないのはずるい」と、文句を言うようにしたそうです。
すると元夫は「気に入らないなら、実家に戻ればいい」、「別に俺は離婚してもいい」と逆ギレする始末。
沙保里さんは出産前までは働いていましたが、妊娠を期に退職。産後は体調が戻らずにいたので、仕事はしていませんでした。仕事探しどころか、毎日が子どもの面倒で手一杯だったそうです。元夫が手伝ってくれないなら、沙保里さんがすべての育児を担うしかありませんよね。
文句を言えば「離婚してもいい」とブチ切れる元夫
どんなに文句を言っても、元夫は聞く耳を持たないどころか、「離婚してもいい」と言い始めます。おそらく、沙保里さんが経済的に離婚できないことを知っていたからこそ、「離婚してもいい」と強気でいられたのでしょう。
沙保里さんもついに腹が立ち、「離婚すると軽々しく言ったりするのは、やめてほしい。私が離婚できないだろうと思って言っているんでしょう?」と、言い返したそうです。
すると元夫は、顔を真っ赤にしてブチギレ。「こっちは汗水流して働いているのに、家に帰っても文句ばかり。だから、だんだん帰りたくないと思ったのが、おまえにはわからないのか」と言い返したとか。
それからは、夫婦の会話もすっかり減ったそうです。やがて元夫が乗る車には、女性モノの化粧品がわざとらしく置いてあったりすることもありました。
▶次回記事▶夫の浮気が濃厚になってきた沙保里さんは、経済的な不安と離婚を天秤にかけて悩む日々。離婚に踏み切るのか? 未就学の息子の親権は?
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