ある東大OBが弁護士になった悲しいきっかけ。「私も家族も疲弊してしまって限界でした」

教授や大学院生の奉仕

通常の講義の後に、その講義の担当教授や大学院生が研究室に招いてくれることもあります。

先日、宇宙に関するノーベル物理学賞の講義に出席した際は、駒場キャンパスにある天体望遠鏡を見せてくれました。

肉眼では全く見えない超遠距離の星を観測することができます。学生10人で順繰りに望遠鏡を覗き、今度は肉眼で冬の大三角形や北斗七星を見て、感動を共有しました。

東京で星を見たのは何年ぶりだろうかと18号館の屋上で自問したのを覚えています。

上を見れば微かな星を、下を見ればラクロス部や野球部が練習している様子を見ることができます。

どちらも美しい輝きを放っていました。

 

観測が終わったのは、21時30分。

講義が終わってから3時間、星を見ながら宇宙の不思議な話を聞き入ることができました。

 

講義の後に、教授や院生が質問に答えてくれる機会はよくあります。そんなとき、ほとんどの人が嫌な顔ひとつしません。寧ろ、嬉しそうです。

彼らにとって講義は仕事です。

残業をしても賃金が支払われるわけではありません。

 

ぼくは依頼を受けて講演会を実施することがよくあります。

与えられた時間の中で質問コーナーを設け、そこで良い質問が来れば嬉しく感じます。しかし、講演終了後に問われた質問に無限に応えようとは思っていません。

 

一方で、教授たちからは学生のためにいくらでも応えてあげたいという気持ちを感じます。

その源泉はおそらく様々です。

単なる充実感のため、学問への期待に応えるため、将来の担い手を育成するため、各々が目的を持って無償で対応にあたってくれています。

教授たちの“素敵さ”を感じます。

 

我々学生はそのことに感謝し、こういった経験から自分が下の世代に対して何をしてあげられるか日々考えさせられています。

 

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