夏のデリケートゾーン、自信ある? ニオイ・かゆみ・黒ずみ・脱毛後… 正しいケア方法は?【専門家が解説】
更年期世代前後は、デリケートゾーンのトラブルが増えてくる?
「腟や外陰部は女性ホルモンのエストロゲンの影響を強く受けていて、35歳を過ぎると女性ホルモンの分泌が徐々に減ってくると共に、腟の粘膜も乾燥します。そうなることで、腟内の酸性度が弱まるため雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみ・ニオイにも繋がってきます。また、VIO脱毛をした後、毛がなくなった肌をみて、黒ずみ・くすみが気になるようになった方も多いです」と豊永さん。
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【NG習慣】ムレやニオイ・かゆみ・黒ずみを招く! 5つの対策は?
デリケートゾーンは、もともと汗や経血、尿などが付着していますが、夏の気温と体温上昇によりムレたりすると、雑菌が増えて汗と混じってニオイ・かゆみ等が発生してしまいます。
【NG1】通気性が悪い、きつい下着やパンツをはく
きつい下着やパンツ(ズボン)を履いていると、摩擦や血液・リンパの流れの悪化を招き、ムレ、ニオイ、かゆみ、黒ずみ等が発生しやすくなります。
◆対策:通気性のよい、締めつけない下着や服を身に着けることはとても大切。刺激をなくすことで肌は過剰なメラニンの生成をストップするので、黒ずみ対策にも。血流もよくなります。
【NG2】ナプキン類をつけっぱなし
更年期前後の世代は、ちょい漏れやおりものなどが気になってナプキン類をつけている人もいるかといますが、長時間つけていることで、ニオイ、かゆみ等の原因に。
◆対策:衛生的にすることが一番!ナプキンなどのシートはこまめに変えるようにしましょう。また、市販のデリケートゾーン用ウエットティッシュなどで時々やさしく拭いたり、猛暑の日に外出する場合には、着替えの下着を持っていくのもひとつの手です。
【NG3】トイレットペーパーで強めの拭き取り
キレイにしたいという気持ちがあったり、かゆみがある人は、トイレのたびにデリケートゾーンを強くふき取りがち。肌が傷ついてしまうし、刺激によって色素沈着のリスクも高まり、より、かゆみが強くなることも。
◆対策:ふき取るのではなく、やさしく押し当てるようにしましょう。おうちで使う際は、2枚重ねタイプや柔らかいタイプのトイレットペーパーを選んで。
【NG4】セルフ脱毛、処理の仕方やアフターケア方法が間違っている
カミソリで剃ると肌が傷ついて炎症を起こしたり、かゆみを招くことも。また、毛が生えるたびに剃るという作業を続けることで肌負担が大きくなり、黒ずみや肌あれの原因になります。もともとデリケートゾーンは角質層が薄いのですが、毛を処理した後の肌はバリア機能が低下しますので、肌あれ・かゆみ・乾燥しやすく色素沈着もおこりやすく、乾燥しているとかゆみ等も出てきてしまいます。
◆対策:毛があることで雑菌が繁殖しやすくなったり、お手入れがしにくいので、毛は処理した方がいいとは思います。毛を無くす方法には剃毛(ていもう)・除毛・脱毛がありますが、セルフケアする際には、剃毛なら専用シェーバーを、除毛なら除毛クリーム・ワックス、脱毛なら家庭用脱毛機器がよいでしょう。可能であれば、専門サロンにおまかせしましょう。
また、毛を処理した後の肌は敏感になっているため、肌に優しい成分で作られた専用の保湿剤でケアすることも大切です。処理した日は、熱めの湯船につかったり、激しい運動や飲酒など血流がよくなる行為をすると、かゆみが強まりやすいためオススメしません。
【NG5】デリケートゾーン専用アイテムを使っていない
ボディ用ソープで洗っていると、膣内を弱酸性に保ってくれる常在菌まで洗い流してしまい、雑菌が繁殖しやすくなったり乾燥してかゆみが出るなど、皮膚トラブルの元になってしまいます。また、肌はうるおいを失うと摩擦に弱くなりバリア機能も低下するので、日頃から専用の保湿剤でケアする習慣がないと、乾燥やニオイ、黒ずみなどの原因にもつながります。
◆対策:オトナサローネ世代は、デリケートゾーン専用のケアアイテムを使っている人が比較的少ないようなので、意識して使っていただきたいです。市場にはたくさんの製品がありますが、自分のニーズにきちんとあったものを選びましょう。医薬部外品など安全で効果が認められている有効成分が一定濃度きちんと配合されている製品も。また、黒ずみ対策用の美白クリームは、デリケートゾーンだけでなくバストトップや脇などにも使えるものもあります。
各ブランド毎に、洗浄➔保湿➔美白といったSTEPで目的や効果に合った成分やバランスを考えて作られているので、気になるブランドが見つかったらシリーズ使いをしてみると、効果が感じやすくて良いかと思います。
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