比べるから苦しくなる。40代で「友人が少ない」はダメなことじゃない

2017.10.25 WORK

学生のころや若いときは気軽に話せる友人がいたけど、40代になるとすっかり連絡もご無沙汰・・・。気がつけば、休日に誘える人がいない。「友達が少ない」ことに悩む40代独女の声はよく聞きますが、寂しさを感じる原因は他人と比べることにあります。ライフスタイルは人それぞれ、いつも人に囲まれていることが幸せとは限りません。

 

変わるのは自分だけではない

 

40代と若いころでは、まったく生活が違います。仕事もあり、趣味も増え、お金の使い方だって昔とは変わってきます。

親が定年を迎えたり、きょうだいが結婚して甥や姪が産まれたりなど、家族の環境もどんどん変化がありますよね。

今いる世界が動くのは自分だけではありません。以前は仲の良かった子でも、結婚して旦那さまの転勤で遠くに引っ越したり、仕事で独立して多忙な毎日を過ごしていたりと、自分とはまったく違う世界でがんばっています。

環境が変われば、付き合い方も同じままではいられません。

会う時間が減り、約束が難しくなって、距離が開いてしまうのはある意味仕方のないことです。それだけお互いに変化を迎えた証拠であり、生きる時間が長くなれば誰にでも起こりえます。

社会の中で過ごす時間が増え、仕事やプライベートでも他人と関わる機会が多くなれば、人との付き合い方、接し方も変わってきます。

昔はフットワーク軽く関心の向くままどこへでも足を運んでいたけど、今は興味のあることにじっくり取り組んでいる。そんな人もいるでしょう。

自分が変わるのと同時に、周りもどんどん変化していきます。

人間関係が昔より寂しくなったのではなく、自分も周りも動いている、というのが本当の実感なのですね。

 

周りと比べなくても自分の価値は変わらない

 

 

ツイッターやフェイスブックなど、SNSが盛んな現代はどうしても「他人の幸せ」が目につきやすく、羨ましいなと思うとつい劣等感のようなものを感じてしまいます。

職場の人の華やかなプライベート、ずっとフェイスブックでしか近況を知らない友人の楽しそうな様子、それに比べて自分は何にも投稿できるようなことがない・・・。

そんな「他人より劣っている自分」が、友達が少ないことは寂しいと思わせます。

「充実している」=「家族や友人に囲まれている」というのは確かにそう思う人もいるかもしれませんが、何をもって満たされていると感じるかは人それぞれです。

ママ友がいないと悩んでいる人がいる一方で、ママ友はいないけど保育園や学校で気楽にほかの人とおしゃべりを楽しむだけで十分と感じる人もいます。

職場の人とはあまり深い関わりを持ちたくないと思うけれど、趣味の場では好きなことを楽しむ仲間との時間を大切にしている女性もいます。

他人がこうだから自分も同じでなければいけないのではなく、自分が居心地が良いと感じる距離感で人と関わることが良い人間関係を築く秘訣です。

「友達がいないのは寂しいことだ」と思って無理に仲の良い人を増やそうとしても、それを苦痛に感じれば続きません。自分が息切れするような関わり方では、充実感を持つのは難しいでしょう。

すごく親しい付き合いをしている人はいないけど、自分は仕事に力を入れているしプライベートも楽しみがある。

小さな幸せでも、大切なのは周りと比べなくても自分が良いと思えばそれが自分の価値になることです。

自分で自分を満たしてあげることができれば、それが一番の充実感になります。

 

人との交流を楽しむ姿勢が大切

 

友達がいなくて寂しいと感じるのは、逆にいえば人と関わりたい気持ちがあるということ。

会社の同僚や上司、取引先で会う社員の人、習い事で机を並べる人、アパートのお隣さん、コンビニの店員さんなど、生きていれば日々いろいろな人と接点を持つ機会があります。

どこで気の合う人、親しくなれる人と出会うかわかりません。

自分が居心地が良いと感じる距離感をわかっていれば、必ずアンテナに引っかかる人が現れます。

自然と引き合うような人とは、静かでも確かな気持ちのつながりで関係が続くものです。

友達がいないと焦っていれば、どこかで無理な関わり方をしようとします。そうではなく、まず人との交流を楽しむ姿勢を持つことで、同じように出会いたいと思っている人との触れ合いが生まれます。

あの人は友人が多くて楽しそう。そう思うときは、「自分も友人を増やそう」ではなく「自分も人と居心地良く関わろう」という気持ちがあれば、本当に充実した人間関係を築くことができるはずです。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク