いまや44%が婚活アプリで結婚。「もう写真や条件にダマされたくない!」ネット婚活が向いている人・いない人

2024.07.17 LOVE

「自然な出会い」を求めて参加したワインの会には既婚者ばかり

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S美さんは、外資系企業で契約社員として働く39歳。35歳のときに婚活を始めようと思い立ち、出会いの場を求めて行動を起こします。

当初は、いわゆる「自然な出会い」を望んでいたS美さんは、まずは自分が興味のあるワインの会に参加してみることにしました。共通の趣味を持つ相手となら、会話が弾み、結婚した後も一緒に趣味を楽しむことができると思ったからです。

S美さんが参加したのは、都内で不定期に開催されているワインの会です。期待通り、会には同世代と思われる男性が大勢参加していました。

ところが、実際に話をしてみると、かなりの割合で既婚男性が参加していることがわかったのです。参加者を独身に限定している会ではないので、当然といえば当然のこと。おいしいワインを飲みながら、すてきな男性と会話を楽しむにはよいのですが、それでは婚活にはなりません。

もちろん、習い事や趣味のサークルで出会った人同士が結婚するケースがないわけではありません。男性の参加率が比較的高いのは、ビジネスマン向けの英語教室や資格試験のための講座などです。ただし、参加者の目的はあくまで勉強。そこは忘れないようにしましょう。

 

 

ネット婚活が向いているのは1日に3回以上ログインできる「マメな人」

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S美さんに相談されて、私はネット婚活をおすすめしました。もちろん結婚相談所でもよいのですが、行動力があってマメな性格のS美さんには、ネット婚活が向いていると思ったからです。

2022年の調査(※)では、広義の婚活を通して結婚した人のうち、出会いのきっかけとして一番多かったのは「婚活サイト」(44.0%)です。※「婚活実態調査2023(リクルートブライダル総研調べ)」

スマホさえあれば手軽に始められることもあり、ネット婚活はいまや婚活の主流といえます。とはいえ、ネットでの婚活は、向いている人と向いていない人がいるので、注意が必要です。

 

ネット婚活に向いているのは、ひとことで言うと「マメな性格の人」です。たとえば婚活アプリに登録したら、1日に少なくとも3回はログインして、新しい情報をチェックすることが苦にならない人。「気づいたら、1週間放置してしまった」というような人は、ネット婚活にはあまり向きません。

ちなみに、婚活アプリに登録したS美さんは、出勤前、お昼休み、退社後、夜寝る前の計4回、ログインすることをルーティンにしていました。気になった人にはすぐに「いいね」を送り、メッセージにはできるだけ早く返信をする。そういう対応を仕事の合間にサクッとこなせるS美さんのような人は、ネット婚活との相性がいいといえます。

 

 

ネット婚活が向いていない人の特徴

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一方、ネット婚活に向いていないのは、「断ることや断られることが苦手な人」。ネット婚活の最大の利点は、同時進行で複数の人と出会えることですが、登録している人の中には、独身でない人や冷やかしの人がいる可能性もあります。それゆえ、こちらから断ることも、相手から断られることも頻繁に起こります。そのたびに傷ついたり落ち込んだりしていては、先に進めません。

S美さんも、最初のうちは断るたびに「相手を傷つけてしまったのでは」と心を痛めていました。けれど、「相手だって、条件と写真だけを見てアプローチしているのだから、断られたからといって傷ついたりはしませんよ。まだ本気であなたのことを好きなわけではないんです」と言うと、「そうですよね」と納得しました。反対に、自分が断られたとしても「会ったこともない人に断られても、傷つく必要はない」と切り替えて前に進めるようになりました。

ある程度「機械的に」やり過ごし、先へ進むことが、ネット婚活を続けるコツです。

それでもどうしても断ることや断られることが苦手な人は、ネット婚活よりも結婚相談所を利用するほうがいいでしょう。結婚相談所なら、そもそも出会いの母数が少ないから一人ひとりとていねいに向き合うことができますし、断るときも断られるときも、結婚相談所の人が間に入ってくれます。

 

 

「会いたい」と思える相手は100人に1人いれば十分

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いわば「玉石混交」のネット婚活で人生のパートナーに出会うためには、「どんな人に出会いたいのか」という自分なりの基準を持つことが必要です。それには、何度もお伝えしていますが「理想の人リスト」を作って、理想のパートナー像を具体的にイメージすることが大切です。

S美さんは、ネット婚活を始める前に、「理想の人リスト」を作って自分で読み上げて録音し、毎日通勤中にそれを聴いていました。「理想の人リスト」を自分の潜在意識に定着させるまで、3週間聴き続けることを私は推奨しています。S美さんは、それを3カ月間続けました。そのおかげで、ネット婚活で未来のパートナーになる相手と出会ったとき、実際に対面する前に「この人だ」ということがわかったそうです。

>>「理想の人リスト」の作り方
『理想通りの人とお見合い。なぜか気持ちが沈む…その原因はウソの「理想の人リスト」にあり?』

 

S美さんは、ネットの婚活サービスに登録してから約2カ月の間に、100人近くの男性とメッセージのやりとりをしました。その中で、「この人に会いたい」と思ったのは、ほんの数人だったそうです。「少ない」と思われるかもしれませんが、リアルな出会いでも、確率はそれほど変わりません。理想のパートナーになれそうな相手は、100人に1人いれば十分です。

 

彼のプロフィールを見つけた瞬間、「この人かもしれない」と感じたというS美さん。何度かメッセージをやりとりするうちに、彼も同じように感じていることがわかりました。初めて会ったときは、お互いに「やっと会えたな」という思いがわいたそうです。

彼は、S美さんが「理想の人リスト」に挙げていた条件をほぼ満たしていました。たとえば、色白で肌がきれいなところも、一緒にワインを楽しめるところも、S美さんがイメージしていた通りだったそうです。ただ、出会ったときの収入は、理想の条件を下回っていました。ですが、S美さんは「彼の仕事への姿勢を信頼することができたので、気になりませんでした。私自身もびっくりしたのですが、彼は結婚後に転職をして、いまは条件をはるかに超えています」と話してくれました。

 

 

▶つづきの【後編】では、もう1名の婚活女性の例をご紹介します。ネット婚活ならではの、遠く離れた場所に暮らす人との出会いについてでです。__▶▶▶▶

 

 

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