「ひょっとしてLINE相手がバレていた⁉」 優しかった夫の怒り爆発。朝から包丁を突き付けられた44歳の教訓
10年前に、穏やかな男性と結婚
静岡県在住の裕子さん(仮名・40歳/フリーランス)は、夫(41歳/会社員)、息子(5歳)の3人家族。裕子さん夫婦は、11年前に友人の紹介で出会って結婚しました。夫の第一印象はとっても穏やかで、口数が少ない物静かな人だったとか。
当時の裕子さんは、大学から続いていた男友達の圭太さん(仮名)に恋をしていたそう。ただ、圭太さんに彼女ができてしまったため、かなり落ち込んでいたのだとか。暗い表情で落ち込む裕子さんを見て、友達が見かねて紹介してくれたのが、今の夫だそうです。
紹介してくれた友達曰く「おっとりしていて、静かで優しい」男性だとのこと。優しい人なら一緒にいて不安になることもないし、安心だと思った裕子さんは夫と交際することにしたそうです。それから1年後、夫からプロポーズを受けてあっという間にゴールインしたのだとか。
結婚当初は、細かいことでグチグチも言わないし、優しい夫と結婚して穏やかに過ごせていたそうです。まさか、その数年後に修羅場が訪れるとは知らずに……。
それから数年したのち、裕子さんは息子を妊娠・出産。出産後、体調不良や息子のお宮参りなどの行事でバタバタしていて、なかなか落ち着かなかったそう。裕子さんは在宅でフリーランスのWEBデザイナーの仕事をしていましたが、子育てとの両立は難しく、家事もおろそかになりがちでした。
日々の生活に疲れを感じていたころ、昔好きだった男友達の圭太さんから「お久しぶり。結婚生活、どう?」とLINEが届いたのだそう。
昔好きだった男性からのLINEに、ドキドキが止まらない
昔片思いしていた男性からの連絡に、裕子さんは思わず動揺したそうです。いざ連絡を取ってみると、圭太さんはどうやら奥さんとのセックスレス生活に悩んでいる様子でした。
圭太さんの様子からすると、セックスレスだからといって裕子さんと関係を持ちたいという訳でもなく、ただ話を聞いてもらいたいと言った様子だったとか。それからしばらく、何度か圭太さんから長文のお悩み相談メッセージが届いたそうです。
産後の疲れ、仕事と育児の両立……。裕子さん自身も多くの悩みを抱えていて、気づけば自分の悩みも圭太さんに打ち明けるようになりました。圭太さんとメッセージのやり取りをしていると、不思議と日々のストレスが和らいだそうです。人に悩みを打ち明けるって、それだけで胸がすっきりしますよね。
ちょうどその頃、夫が少しイライラしているようにも見えたそうです。夫から「誰とLINEしているの?」と怪訝な顔で聞かれていたため、裕子さんは「大学からの友達(女性の友達といったニュアンスで)」と返していたとか。裕子さんは隠していたつもりでも、夫からすれば「男と連絡している」というのがバレていたのかもしれません。
そして、ある日。事件が起こります。
裕子さんは息子を保育園に送る前に、いつものように在宅で仕事をしていました。洗濯物や朝の洗い物は手が回らないため、主に夫にお願いしていたそうです。
その日も、いつものように仕事をしていると、夫がイライラした様子で「どうして食べ残しをゴミにちゃんと捨てていないんだ。流し台にそのままにしてるのはどうして?」と怒り出したのだとか。
流し台にあるゴミに対し、突然ブチ切れた夫
裕子さんは普段、食べ残しは必ずゴミに捨てているそうです。その時は、たまたま圭太さんからメールが来ていたため、すぐに返さないといけないと想い、食べ残しを一時的に流し台へ置いていたのだそう。あとで捨てればいいと思っていたものの、すっかり忘れていたのだとか。
「ごめんなさい」と裕子さんは夫に伝えたものの、夫はまだまだおかんむりの様子。「誰かとずっとLINEしているし、仕事ばかりで。家事はほぼ俺がやっているし、俺だって仕事があるのに。こんなに一生懸命頑張って家事もやっているのに、腹が立ってくる」と怒り始めたのだとか。
自分がうっかりしていたせいで夫を怒らせててしまい、裕子さんはもう一度「ごめんなさい」と謝ります。しかし、夫はまだ腹を立てているようでした。
それどころか、裕子さんが後でのもうと思って一時的に流し台の近くに置いてた飲みかけのコーヒーを、「こうやって、なんでも中途半端に残して。流し台に適当に置かれると腹が立つ!こっちは一生懸命洗い物をしているのに!」と、大きな声で怒り始めたそうです。
理不尽な怒りをぶつけられ、言い返すことに
何度も謝っているのに怒ってばかり夫に、裕子さんは次第に腹が立ってきたそうです。そこで思わず「こっちも忙しいし、何でも綺麗に片づけられる訳じゃない。だったら、最初からそういう人と結婚すればいい」と反論したのだとか。
すると夫の顔が、みるみる真っ青に。カッとなった夫は、目の前にあった包丁をもち、わきめもふらず裕子さんめがけて近づいてきたそうです。その時ばかりは、裕子さんも思わず「殺される」と思ったとか。しかし夫は、目の前で包丁をもつ手をぐっと止めて、落ち着いた声で「このくらい俺は、腹が立っているんだよ」と言い捨てたのだとか。
いままで穏やかな人だと思っていたけれど激しい一面を隠しているんだ、とこの時はじめて感じたそうです。
▶続きの【後編】を読む▶温厚だった裕子さんの夫がとった刃物を片手にした怒りの抗議。その後、夫はどのような行動にでるのでしょうか? その後の夫婦関係は?__▶▶▶▶▶
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