むち打ちに使われたのは、携帯の充電コード！「それって、家族よりも大事なの？」楽しいはずの旅先で、夫から突然受けたDV行為

細かくて感情的な夫へストレスを感じることもしばしば

大阪府在住の彩香さん（仮名・42歳/会社員）は、夫（41歳/会社員）、娘（10歳）、息子（5歳）の4人家族。夫は優しくて家事にも協力的ですが、カッとなると手がつけられなくなる一面も。手を焼くこともあったそうです。

たとえば、夫は少々細かいところがあり、お皿が食器棚にいつも通り並んでいないと「このお皿は、ここじゃないよね？」と小言を言ってくることも。そんな時、「お皿の位置なんて、どこにおいても一緒」と返そうものなら、カッとなって「位置は決まっているんだから、勝手に変えるな！」と怒り出してしまいうのです。さらに夫の機嫌が悪い時だと、モノを投げて怒るということもあったといいます。

悪い人じゃないけど、細かいうえに感情的な夫の性格に対し「ストレス」を感じることは多いと、彩香さんは語ります。

ある日、彩香さん一家は夫の提案で2泊3日の北海道旅行へ行くことになりました。夫は旅行が決まるなり、すぐさま旅行用の本を数冊購入し、気になるところに付箋を貼り付ける作業を始めたそうです。なんでも彩香さんの夫はマメで細かい性格なので、旅の計画をしっかり決めたがる傾向があるのだとか。

マメすぎる夫に、ついていけないと感じるように

彩香さんは旅の計画を決めるのが苦手なので、いつも夫に任せきりだったそうです。夫が何でもやってくれるのはいいですが、時々「いつも僕ばかり計画を立てているけど、彩香はお店とか行ってみたい場所とか、ちゃんと調べた？」と、いちいち言ってくるのが煩わしかったとのこと。

夫からしつこく「行きたいお店があれば、彩香も調べて」と催促されたこともあったといいます。その度に、食べログなどをググって北海道のおすすめの飲食店などを調べてみたものの、食べログの評価を見ただけではどのお店がいいかも判断できず……。

結局、彩香さんは無言でスクロールし続けていただけで、とくにお店の提案をすることはありませんでした。そんな彩香さんの様子を見て、横で夫がイライラしているのは感じ取っていました。だからといって、積極的に提案する気持ちにはなれませんでした。

彩香さんのように「旅の計画が苦手」な人だと、事前にお店を調べたりするのは億劫に感じるもの。だったら、お店をリサーチするのが得意な夫が全部担当した方がいいですよね。

リサーチにやる気がでない妻に対し、苛々する夫の姿を感じた

ただ、どんなにイライラする夫と一緒でも、北海道の雄大な景色を見るとテンションはあがったそうです。

その一方で、旅行中の夫は「このお店を回ったら、次はそこに行かないと」と、いつものように計画通りにものごとを進めようと必死。そんな様子に、ついイライラしてしまった彩香さんでした。旅でふらっと「いいな」と感じたお店に入ったりと、その時の出会いを楽しみたいという思いもあったそうです。

そんな家族間のトラブルは2日目の朝、ホテルで訪れたのです。

それは2日目の朝、ホテルでまだウトウトとしていた時のことでした。夫からは「いつまで寝ているの？ 早く起きないと、今日計画を立てているお店を全部回れない」と、険しい表情で声をかけてきたそう。2日目の時点で、すでに歩きすぎて足が棒のようになっており、できれば彩香さんはもう少しのんびり休みたいと感じていたとか。

そこで彩香さんは思わず、「別に計画通り、すべてのお店を回る必要はないんじゃない？」と、夫に切り返したそうです。そもそも旅行は気分転換やリフレッシュのために行くものなのに、逆に疲れてしまっては元も子もないですよね。

すると夫はカッとなって、「こっちは真剣に考えて、計画を立てているのに。君は何もしてくれないじゃないか」と、猛烈に怒り始めたのだとか。もしかしたら、今まできちんと旅行についてリサーチしてくれない妻に対して、ストレスが募っていたのかもしれません。

彩香さんからすれば、「そんなに悪いことはしていないのに。ただ、家族の旅行についてきただけで、なぜそこまで叱られないといけないのか」と、夫の言葉に疑問を感じたそうです。

そこで彩香さんは、思わず「そんなに旅行の計画を一緒に立てたいなら、他の人と一緒に結婚すればよかったのに」と一言。その言葉に夫はブチギレ。

夫は近くにあった携帯の充電コードを持って、彩香さんの太腿めがけて鞭打ちのように打ち始めたそうです。まさか、充電コードが凶器になるだなんて。この時、彩香さんは予想もしていませんでした。

▶続きの【後編】を読む▶　突然起きたDV事件に、戸惑いを隠せない彩香さん。その後の北海道旅行、そして夫婦関係はどうなっていくのでしょうか？ ＿＿▶▶▶▶▶