「遺産相続でもらえる財産は、美人かどうかで決まる」平安時代の相続事情、ちょっと露骨すぎない!?
平安時代において女性は「財産」を所有できたが、その理由はなかなかシビア
平安時代において女性の社会的地位は男性と比べて低い傾向にありました。例えば、男性は複数の妻をもつことが容認されているものの、女性は1人の夫としか関係を結べませんでした。また、女性の政への参加は認められていません。
女性は男性と比べて社会においてできることが限られていましたが、未婚、既婚問わず財産を相続し、所有することは認められていました。
男兄弟を差し置いて、多くの財産を相続した女性も存在します。例えば、大政大臣・藤原為光は三女に邸宅を譲っています。この三女はたいそう美しかったようで、彼女の美貌が邸宅を譲り受けることになった理由の1つだと考えられています。
きょうだいの中でも容姿が優れた娘に邸宅が与えられたのは、一家の政治的地位や家格の引き上げが期待されていたためです。婿取り婚が一般的だった当時、高い身分の男性を婿として家に入れ、家格を上昇させることが娘の役割の1つでした。容姿がうるわしければ、高い身分の男性の心をつかみやすいと考えられていたのです。
また、藤原実資は大邸宅や荘園、牧、使用人などといった多くの財産を一人娘である千古に譲ろうと考えていました。しかし、実質よりも千古が先に亡くなったため、彼の孫娘が多くの財産を受け継ぐことになりました。

藤原実資(秋山竜次) 大河ドラマ「光る君へ」 28話(7月21日放送)より(C)NHK
なお、千古の息子は漢文や日記など政治系のものを主に相続しています。女性は政に無関係と考えられていたため、家に代々伝わる政に関する文章などを受け継ぐことは基本的にありませんでした。
女性が財産を相続し、所有できたのには深い事情があります。男性は位階を得れば自分で収入を得られますが、女性は自分で稼げません。

くつ 大河ドラマ「光る君へ」 28話(7月21日放送)より(C)NHK
父とも夫とも別れてしまった女性の中には屋敷や調度品を売って生計を立てる女性もいました。また、廃れた屋敷で数人の女房たちとひっそりと暮らす女性も少なくなかったといわれています。
平安時代は夫婦“それぞれ”が財産を所有していた
大河ドラマ『光る君へ』(NHK)では、道長(柄本佑)が疫病を患った人たちのための施設を自費で設けたいと倫子(黒木華)に相談するシーンが過去にありました。倫子は自分の財産も疫病で苦しむ民のために使ってほしいと答えていましたが、それは夫婦それぞれが財産を所有していたためです。
夫婦の財産は別々に扱われていましたが、夫の財産を同居の妻が管理することもありました。また、当時の貴族のトップ層は膨大な財産を所有していたため本人だけでなく、政所や家司が財産を管理することもあったといわれています。
ちなみに、藤原道長は遺言状を残さなかったため、道長の財産の多くが倫子に相続されました。絹や綿などの動産は妻や妾、息子、娘たちにも分散されたそうです。
参考文献
服藤 早苗『「源氏物語」の時代を生きた女性たち』 NHK出版 2023年
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