「苦労させたくなかっただけなのに」良かれと思って塾に行かせていた母に、子どもが「受験ストレス」で爆発!
「早く結婚しなさい」と言われて、学業や仕事より結婚を優先
東京都で暮らす聖子さん(仮名・62歳/パート勤務)には、大学生になる一人娘がいます。
今では関係も回復したそうですが、過去には親子間でいかさいが起きたこともあるそうです。一体、何があったのでしょうか……?
聖子さんの話によると、親子間でトラブルがおきたのは、娘の「受験」にこだわったことが原因とのこと。娘には自分のように苦労させたくなかったからこそ、高い学力を身につけてほしいという思いがあったそうです。そして、そう感じてしまった理由には、聖子さん自身の生い立ちが関係しているのだとか。
幼少期、実家の母から「早く結婚して幸せになりなさい」と、言われ続けて育った聖子さん。25歳になった頃、職場で出会った男性から熱烈なアプローチを受け、結婚したそうです。
彼は好みの男性ではなかったものの、。親から「早く結婚しろ」としつこく言われ続けてきたため、彼の好意を受け入れることにしました。その後、寿退社して専業主婦になったそうです。
「結婚したら、平凡な幸せを手に入れられるはず」
そんな聖子さんの専業主婦生活への淡い期待は、結婚とともに音を立てて崩れていったのです。
夫は企業に勤める平凡なサラリーマン。かなりケチな性格だったこともあり、聖子さんに渡すおこづかいは毎月1万円のみでした。
パートに出てもロクに稼げない。娘に同じ苦労をさせたくないと思うように
聖子さんはおこづかい稼ぎのためにパートへ出るようになりましたが、その稼ぎはスズメの涙。
共働きで働く正社員の友人たちが、いい時計やジュエリーを身につけているのを見ると「私ももっと勉強していればよかった。結婚して退職してからも、有利な再就職ができたかもしれない」と思ったそうです。
「娘には、自分のような苦労させたくない」
そう思った聖子さんは、娘さんが小さいうちから読み書き&計算の教室へ行かせることに。小学校、中学校へと進むと有名な進学塾へも通わせました。
勉強の甲斐もあってか、娘さんは有名な私立高校へ進学。合格を知った時は、本当にうれしかったと聖子さんは語ります。
入学してみると、まわりはみんな出来る子ばかりだったため、勉強についていくのが大変そうだったとか。娘に苦労をさせたくないという思いから、高校入学後も「もっといい塾はないだろうか?」と、あちこち探し回ったそうです。
やがて娘は、勉強を徐々にサボるように……。どうも娘は、勉強そのものがあまり好きではない様子でした。
勉強嫌いな娘にモヤモヤ
部屋に様子を身にいくと、こっそり漫画を読んでいたり、携帯をいじっていることもしばしば。その都度「勉強しなさい」と、聖子さんは眉をひそめて叱り続けてきました。
「あまり勉強しろとは言わない方がいいのだろうか?」と思うこともありましたが、何も言わないとサボりそうだったので、「勉強しなさい」とは定期的に言い続けたそうです。
聖子さんの思いもむなしく、勉強しろと言えば言うほど、娘のやる気は失われていくように。進学塾にも通わせていましたが、テストの点数は決していいとはいけない状況でした。案の定、第一志望の大学に落ちてしまったそうです。
ロクに勉強をしている様子もなかったので、大学受験に落ちて当然だと聖子さんは思ったそうです。
そこで、娘さんに「努力が足りないから、合格しなかったのよ」と詰め寄ると、突然暴れてキレ始めたとか。
▶続きの【後編】を読む▶「努力が足りない」という言葉に、ブチ切れた娘。親子関係はどうなってしまうのでしょうか? __▶▶▶▶▶
【編集部より】
■小学生~高校生の「思春期こども」がいる方。第二次成長期にまつわる困りごと等について、お話を聞かせてくれませんか? >>> こちらから
1 2
スポンサーリンク