【インタビュー】ほとんどのことは「見栄」、「何を大事にするか」で幸せに。サバンナ八木さん(前編)【個人事業主必見】

――ちなみに、個人事業主が最低限やっておいたほうがいいお金の対策はありますか?

 

小規模企業共済と労災保険には入っておくべきです。小規模企業共済は、個人事業主向けの退職金みたいな制度です。月の掛け金は1000円から7万円で、手続きは銀行でできます。掛け金の額は途中で変更できるし、確定申告のときに控除対象となります。

労災保険は、仕事中にケガをしたり死亡したりした場合に補償が受けられる保険です。こういう制度の話は、NSC(吉本の養成所)の授業にも入れてほしいなあ。

 

 

人と比べなければ、生活はむちゃくちゃラク

 

――八木さんが、東京ではなく大阪に家を買ったことも、資産形成と関係していますか?

 

そうです。東京より金額が安い大阪に買って、家族は大阪に住んで、自分は東京で一人暮らしです。僕が買った家を、もし東京で買ったら、おそらく4~5倍の値段です。家以外にも、あらゆることにお金がかかる東京で家族が生活したら、うちの場合は幸せじゃないなと思ったんです。だって、うちの嫁、百貨店勤務時代に、ボーナス出たからってタクシーで帰宅した人ですよ。7000円かけて。東京に住んだらダメでしょ。なので、家のお金はぜんぶ僕が管理しています。

『年収300万円で心の大富豪』(KADOKAWA刊)より

でも、実はいま生きている人たちって、ほとんどが金持ちなんですよ。なんでかって、いつでもサブスクで好きな映画を見られるでしょ。昔なら映画を好きなだけ見るには大金が必要だったけど、いまは自宅のテレビをスクリーンにして、好きなだけ映画鑑賞できる。なのに皆さん、大金持ちって気付いてない。それは、他の人と自分を比べるからです。人と比べへんようにしたら、むちゃくちゃ楽ですよ。

 

 

>>【後編】「人生のおり方」を考えたら、お金のかからない「リスキリング」だった

 

 

 

なにが幸せか、自分で選択できるか。40代・50代は精神的な「人生のおり方」の練習、将来のための準備をする期間。サバンナ八木真澄が「お金と幸せ」の真理を説く、読みやすいビジネス書。

■『年収300万円で心の大富豪』(KADOKAWA刊)

Amazonではこちら

楽天ブックスではこちら

 

■サバンナ 八木真澄(やぎ ますみ)

1974年生まれ。京都府出身。立命館大学産業社会学部卒業。94年に学生時代の後輩・高橋茂雄とお笑いコンビ・サバンナを結成。「ブラジルの人聞こえますか~!」など1000個以上のギャグを持ち、柔道2段、極真カラテ初段の筋肉芸人としても活動するなど、テレビや営業で活躍中。2012年に結婚し、2児の父となる。長年日記やイラストなどを書き留めており、著書に『まだ見ぬ君へ』(幻冬舎よしもと文庫)、『未確認生物図鑑』(ヨシモトブックス)などがある。23年には、2級ファイナンシャル・プランニング技能士とアフィリエイテッドファイナンシャルプランナー(AFP)の資格も取得している。

1 2

スポンサーリンク