1回目のデートでときめかない相手。次はあり?なし? 40歳の編集者がパートナーに出会うために心がけたこと
彼の勘違いから交際がスタート
その後、R子さんがデートを重ねるようになった相手は3人。そのうちの1人が、アプリで出会った自動車メーカーに勤務する離婚歴のある3歳上の男性です。メッセージの文面から誠実な人柄がうかがえて、好感を持ったのだそうです。実際に会ってみると、想像していたより内気な人で、最初はそれほど話が弾んだわけではありませんでした。
でも、2人とも日本酒が好きで、おいしいお酒を一緒に飲んでいるうちに愉快な気持ちになり、気づいたときには次の約束をしていました。R子さんの好みのディーン・フジオカさんには似ていないものの、人の好さそうな顔立ちと、誠実な人柄は好印象だったそうです。
その後、2人の関係はちょっとした勘違いから一歩先へ進むことになります。R子さんが、「これ以上候補者が増えてもさばききれないから、アプリは退会しようと思っている」と告げると、彼はR子さんがほかの候補者を断って、自分1人に絞ってくれるのだと勘違いしてしまったそうです。「僕も、R子さんだけに絞ります!」と嬉しそうに言われて、あとに引けなくなったR子さんは、ほかの2人にお断りのメールを送ることにしたのでした。
といっても、ほかの2人に未練があったわけではありません。1人は結婚相手には専業主婦になってほしいと希望しており、もう1人はお酒が飲めません。どちらも結婚相手として好条件ではありましたが、R子さんには合いませんでした。
一目惚れでは出会えなかった、自分にぴったりのパートナー
3回目のデートで、二人は鎌倉へ出かけました。あまり親しくないうちに遠出をするのは、実はリスキーです。ともに行動する時間が長ければ長いほど、食事をするだけではわからない違和感を覚えたり、気まずさを感じたりすることもあるからです。
けれど、R子さんの場合は。その心配はありませんでした。丸一日一緒に過ごしても、違和感はありません。初対面ではときめきを感じなかった相手に、R子さんは次第に居心地の良さを感じるようになっていきました。
どちらかというとさっぱりした性格のR子さんに対して、彼は寂しがり屋でいつでも一緒に行動したいタイプです。ケンカをしたときは、わざわざR子さんの家を訪ねてきて、仲直りをしようとしてくれます。「自分には、彼のような人が合っているのかもしれない」とR子さんは実感するようになりました。
そして、出会ってから約1年後、2人は結婚しました。お酒が好きな彼は料理にもこだわりがあり、夕食はほとんど毎晩作ってくれるそうです。一緒にお酒を飲み、週末には旅行をして、ときどきケンカもするけれど、2人は仲よく暮らしています。すでに両親を亡くしていることもあって、彼はR子さんの両親を大事にしてくれます。
子どもはいませんが、その分思い立ったときに旅行へ出かけられる、気ままな生活を2人は気に入っています。妹の妊娠をきっかけに婚活を始めたのは事実ですが、R子さん自身はどうしても子どもがほしいわけではありません。その分、2人で妹の子どもをかわいがっています。
「彼のような人とは、一目惚れ基準では出会えなかったと思います」とR子さんは話してくれました。恋愛と結婚生活は違います。どのような相手なら、望む結婚生活が送れるのかを考えてみることはとても大切なことです。また今回は、R子さんの事例とともに、婚活アプリを利用する際の基本中の基本をお伝えしました。婚活中の方は、ぜひ実践してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回の働く女性の「婚活ストーリー」もどうぞお楽しみに。
『アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーが教える
結局、理想を下げない女が選ばれる』
(伊藤友美 著 / フォレスト出版)
▶ 電子書籍はこちらから
あなたの「オトナ婚」のお話を教えていただけませんか?OK!という方は、こちらから
1 2
スポンサーリンク