「母親ではない私だから…」焦らず、見守り、理解しながら。「3世代ステップファミリー」の心地よいカタチを探し続ける【体験談】
自分がきちんと幸せであることを、何より大事にしてほしい
昨今多様化し続ける、家族のカタチ。決断のタイミングも家族を取り巻く状況も千差万別だからこそ、模範解答にも頼ることができません。ステップファミリーの一員として迷ったとき、ひろみさんはどうしているのでしょう?
「自分の真ん中に置くべきなのは、『自分が幸せかどうか』という基準ですね。
……なんて、偉そうに聞こえるかもしれませんが、これまでの私はついつい人のことを優先しすぎる真逆の人間でした。相手がどう思ってくれるだろう、相手の期待に応えなくちゃ、ということばかり考えて。でもね、ステップファミリーに飛び込んだ今思うのは、『やっぱり自分が幸せじゃなくちゃ』ということ。
誰かのためにがんばっても、気に入られようと尽くしても、自分が幸せじゃないと、結局空回り。相手にとっても重いし押しつけがましいし、うれしいものとして受け取ってもらえない。気づかないうちに発動している自分の勝手なこだわりが、誰のことも幸せにしていないことって、意外と多いんですよね。
だから、私の場合はオンラインコミュニティなどで様々な情報に触れながら、いろんな生き方や暮らし方に触れて、自分にない価値観や選択肢を知ることができることがとてもありがたいんです」。
そして最後に、オトナサローネ読者の人生の先輩として、こんな言葉も。
「女性って結婚や出産をするかどうか、それをいつにするか迷う方が多いですよね。それで納得できる結論と結果にたどり着ければいいけれど、思い通りにいかなかったり、『本当にあれでよかったのか』と悩み続ける人も多い。
でもね、どんな今を手にしていても、自分を責めたり、傷つけたりしないでほしいと思うんです。
みんなと似た時期に同じような経験ができなかったからって、あなたがダメなわけでも、何かが足りないわけでもない。家族のカタチ以前に、人生の選択肢が多様化している時代だからこそ迷いも増えるけれど、同時にその先にたどり着く未来の選択肢も増えているということ。
自分の幸せを真ん中において、今から何ができるか、どんな人に囲まれ、どんな家族を作っていくか。そう考えていくと、見える世界は広がっていくはず。そして私自身も、そんな姿勢で、これからも家族とともに楽しく幸せに過ごしていきたいと思っています」。
【編集部より】
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