「いつまで治療を続ける?」根治はしない「円形脱毛症」。病院では聞けない「患者の悩み」を専門医に聞いた【医師監修】

腕毛レベルの「産毛」が生えてきた!けれど、白髪⁉

おもに後頭部、側頭部、襟足に7か所の脱毛斑ができた「多発型円形脱毛症」。ステロイド局所注射を月に1回、紫外線療法を週に1回、ステロイド外用薬を毎日。この治療を続けていくうちに、脱毛斑のひとつに産毛が生えてきました。生えてきたことはもちろん歓喜! ですが、「髪の毛」というにはあまりにも頼りなく、やわらかくて細く短い毛。これが「髪の毛」になるのか、すぐに抜けてしまうのではないか不安でした。

 

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【東京医科大学病院皮膚科 入澤亮吉先生Q&A】

Q:治療を続けてきて、脱毛斑に柔らかい産毛のようなものが生えてきました。この産毛がそのまま伸びて太い髪の毛になるのしょうか? それとも1度抜けてまた生えるんでしょうか?

 

A:その産毛がそのまま太くなっていきますね。「産毛のままぜんぜん伸びません」と言う方もいますが、伸びていないわけじゃないんですよ。ある程度の長さになるとまた抜けてしまい、抜けたり生えたりを繰り返す患者さんもいます。

 

 

Q:生えてくる髪質は以前のものと変わりますか? また、年齢関係なく、脱毛班から生えてくる毛は白髪が多いと聞きます。白髪率は高いのでしょうか? 白髪になる理由は?

 

A:産毛がちゃんと伸びていくと、始めは細くてやわらかいので、ウェーブがかかったまとまりにくい毛になります。さらに伸びていくと、元通りの髪になります。ただ、ある程度の長さになるとまた抜けてしまうという人も一定数以上います。白髪率はそんなに高いものではないですが、少なくはないですね。一部に白髪が生えてくる人がいる、というぐらいですね。

 

円形脱毛症は、免疫細胞が毛包を攻撃して抜けるだけでなく、メラニン色素を作るメラノサイトに対して自己免疫反応が働いて攻撃することで脱毛することがあります。メラニン細胞が回復していないと攻撃から免れますが、白髪として生えてきます。メラノサイトの働きが活発になり、メラニン色素が作られるようになれば黒い髪に戻ります。

 

 

>>髪が抜けるサイン・予兆ってあるの?

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