「どうして “こんな人” にしか出会えないの?」と、婚活中の35歳を落ち込ませた5人の男性。実は、“こんな人” が理想の結婚相手を教えてくれる
「こんな人はいや!」の逆を「理想の人リスト」に
婚活を始めて、2~3年くらいでこのような出会いはあったものの、
「どうしてこんな人たちにしか出会えないんだろう」「私が細かいことにこだわり過ぎているのかな」「このままでは、誰とも結婚なんてできないのかも…」と悶々として、すっかり自信を失っているR実さんに、私はこうお伝えしました。
「R実さんに必要なのは、どんな人と結婚したいかを具体的にイメージするための『理想の人リスト』です」と。
「理想の人リスト」は、できるだけ具体的に書くのがポイントです。R実さんのように「こういう人はいや!」という「NG像」がはっきりしていれば、その逆を書けばいいので簡単です。
つまり、R実さんが結婚相手に求めているのは、次のような人ということになります。
- どのような立場の人に対しても公正で、礼儀正しく振る舞う人。
- 特別な日には奮発して、すてきなレストランで一緒においしい食事を楽しめる人。
- 並んで歩いたときにしっくりくる、TPOに合わせた装いができる人。
- お互いの自由を尊重しあえる人。
- 対等な立場で、お互いの仕事を応援しあえる人。
「この人のこういうところは無理」という部分を反転させると、自分自身が大切にしていて、パートナーに求めている要素が浮かび上がってきます。
R実さんは、改めて結婚相手に求める条件を整理して「理想の人リスト」を作成し、理想の相手と結婚した姿を想像しました。ちなみにこのイメージングは、約3週間、毎日続けると効果があります。
そして1年後・・・
そして約1年後、R実さんは理想通りの相手と結婚しました。
相手は、職場の後輩です。8歳下なのと、つきあっている彼女がいることを知っていたので、これまでは男性として意識したことはありませんでした。
仕事の帰りに2人で食事をしたときに、彼女とは1年ほど前に別れたことを知りました。それをきっかけに2人でご飯を食べるようになり、彼から「よかったら、僕とつきあいませんか」と言われました。R実さんは、「真剣に結婚を考えているから、結婚を考えていない人とはつきあいたくない」と答えると、「結婚するかどうかは、つきあってみないとわからない」と説得されて、おつきあいをスタート。半年後には彼がプロポーズをして、2人は結婚しました。
ちなみに彼は、R実さんが「理想の人リスト」に書いたとおりの人です。誰に対しても公正で、年齢や立場で態度を変えることがありません。R実さんは、彼といると自分が年上だということを意識することはないそうです。R実さんは結婚を機に会社を辞めてフリーランスになり、むしろ仕事が忙しくなったのですが、彼は応援してくれています。普段は2人で分担して自炊をしていますが、お互いの誕生日や記念日には、ちょっとぜいたくなディナーを楽しんでいるそうです。
ただ、「ひとつだけ理想の人リストと違うところがあるんです」とR実さんが言うのが、「お酒を飲み過ぎない人」。酔っ払いの男性が好きじゃないので、リストに書いたのですが、彼はいわゆる「大酒飲み」なのだそうです。
じつは、「理想の人リスト」を作るときに気をつけてほしい重要なことがあります。それが、「否定形で書かないこと」。R実さんの場合だったら、脳は「お酒を飲み過ぎる」というキーワードをインプットしてしまうので、そういう人とご縁があったということ。「お酒をたしなむ程度に飲む人」とか「お酒に弱い人」と書いたほうがよかったかもしれません。
婚活をしていれば、「いやだな」「ムリだ」と思うような相手に出会うこともあります。しかし、落ち込む必要はありません。そういう出会いこそが、「自分が大切にしている価値観」や「自分が求めている理想のパートナー像」を教えてくれます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回の働く女性の「婚活ストーリー」もどうぞお楽しみに。
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