「私がモラハラ夫になった理由をすべてお話しします」妻の協力でモラハラを克服したアラフォー男の告白【後編】

2024.11.26 LIFE

筆者がモラハラ夫をやめられた3つの指標

私がモラハラ夫をやめられた理由は、主に次の3つです。

 

  1. モラ夫化した自覚があり、そんな自分に疑問を抱いた
  2. モラ夫化した原因をメタ的に分析した結果、自我消耗状態にあると結論づけた
  3. 原因に対応する具体的な解決策を考案し実行した

 

「今の自分はなぜこんなにも情緒不安定なのか?」という自問に答えを出すまでに、時間はかかりませんでした。当時の私はどう考えても多忙だったからです。

 

「家族のために頑張って稼がなければ」という動機で仕事に心血を注いでいましたが、「仕事のために家庭不和に陥ってしまっては本末転倒」と判断し、最終的にいくつかの事業を縮小および撤退しました。そして、空いた分のリソースを自分自身の静養と、家族との時間に充てたのです。

 

この期間中に、筆者は「妻の立場や視点への理解を深めたい」と思い、期間限定で家事や育児を任せてもらいました。その結果、家事や育児という重労働の大変さをまったく理解していなかった自分を、痛烈に自覚したのです(家事はともかく、家事と育児の両立はかなりストレスが大きく、発狂しそうになりました)。

 

この体験をきっかけに、「私が今まで仕事に全力を注げたのも、帰宅すればいい匂いがするシーツに包まれて安眠できるのも、いつも気持ちよく風呂に入れるのも、すべては妻のお陰だったんだな」と思い知りました。

 

そして、今まで「我が家の収入は自分が得ている」と思っていたものが、「我が家の収入は、妻と私の二人で得ている」という認識に大きく変わったのです。

 

妻の努力や工夫にまったく気付かなかった自分自身の鈍さを呪いつつ、こうして私はモラ夫から抜け出し、妻との良好な関係を取り戻しました。長男はすくすく成長し、今では9歳。その間に次男も生まれ、妻と私のツーオペで育児に励んでいます。家事においても、一番大変そうな料理関係は私が担当し、家族の健康やQOLに配慮した食事を毎日用意しています。

 

そして何より、私がモラ夫から抜け出せた大きな理由は、「妻自身が私を信じて支え続けてくれた」でしょう。

 

妻はこれまで一度も私を咎めたり、責めたり、非難したりしたことがありません。信じ続けてくれる妻の存在があってこそ、私もモラ夫から抜け出す意思を持てたのだと思います。

 

モラ夫たちへ伝えたい筆者のメッセージ

モラハラをしている自覚や心当たりがあったするにも関わらず、ここまでお読みになった方には、モラハラを克服する素質がおおいにあるはずです。

 

なぜなら、改善の意思がなければ、ここまでご覧にならないはずだからです。

 

本記事でお話しした通り、モラハラは必ずしも性格や人格に起因するのでなく、環境や状況によって生じる場合もあります。

 

筆者の場合は、環境や状況を大胆かつ抜本的に変える(具体的には業務を縮小し、時間的・精神的リソースを確保する)ことで対応し、改善に成功しました。

 

夫婦仲が険悪になってしまっている方は、お互いの環境や状況を根本から見直してみるといいかもしれません。罪悪感や良心の呵責、それを認めたくない気持ちなどは一旦横に置き、今の自分が一番やるべきことにスポットライトをあてて淡々とミッションをこなしましょう。

 

苦悩を乗り越え、いつかのように笑い合える素敵なご夫婦が増えることを祈っています。

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