美人なのに結婚できなかった友人は、50代になっても「白馬の王子様」を待っていた…その驚愕の思考回路とは(後編)
50代だけど、白馬の王子様を待っている
しかし裕子は、そんな多恵さんの心配はおかまいなしで「結婚したいとは思っているけど、結局まだ同じ仕事してます(笑)」、「結婚相談所は、考えたことがない」など、呑気な状態でした。
思い起こせば、裕子は若い頃の婚活でも、自分から動くタイプではなく、多恵さんの紹介を待つ姿勢でした。もしかしたら、50代になった今でも、自分から積極的に婚活しようとせず、出会いをひたすら「待つ」状態で、白馬の王子様をいつまでも夢見ていたのかもしれません。
そう、自分の親の面倒を見てくれる白馬の王子様を……。
そして、このタイミングで裕子が多恵さんにメールをしてきたのも、もしかしたら「連絡したらまた誰かを紹介してくれるかもしれない。あの頃のように」という思いがあったのではないかと感じたそう。しかし、裕子はすでに50代。20代の時なら多恵さんも知人を紹介しやすかったのですが、流石にどんな人を紹介したらいいのかと、頭を悩ませたといいますす。
もちろん、多恵さんの周囲には離婚歴のある60代の知人男性(夫の職場の人)もいますが、転勤族でもあり、裕子が求める「親の面倒を見てくれる人」という条件は満たしてくれそうにありません。
しばらく考えていましたが、「これ以上やり取りをしても、自分が疲れるだけでは?」と思い至り、彼女から届いた「いい人いたら、また紹介してね」というメールをスルーしました。
そもそも何年も経過しているのに、多恵さんに対して「最近どうしている?元気?」といった相手を気遣う連絡は一切なし。あくまで、自分の相手探しについてしか書いていなかったことに対して、多恵さんは「もしかしたら、裕子が結婚できないのは『自分のことしか考えていないから』なのかも……」と、感じたそうです。
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