髪だけでなく「まつ毛やまゆ毛が抜ける」って本当ですか?恐るべき円形脱毛症の世界【医師に聞く】#6
円形脱毛症とは? 全身の体毛が抜けてしまうことも
円形脱毛症は、頭髪などに”円形の脱毛斑(脱毛がみられる部位)”ができる病気です。「10円ハゲ」をイメージする方が多いでしょうが、小さな脱毛斑だけが円形脱毛症ではありません。小型の脱毛斑が1個だけの「単発型」から、頭髪全体あるいは全身の毛が脱落してしまう「汎発型」までさまざまなタイプがあり、脱毛斑の数、範囲、形態などによって分類されています。
【分類】
●単発型:脱毛斑が単発のもの
●多発型:複数の脱毛斑を認めるもの
●全頭型:脱毛の範囲が全頭部に拡大したもの
●汎発型:全頭部の脱毛に加え、まゆ毛やまつ毛を含めた全身に脱毛が拡大するもの
●蛇行型:頭髪の生え際が帯状に脱毛するもの
●逆蛇行型:側頭部と後頭部を避け、前頭部と頭頂部に帯状に蛇行型と逆のパターンに脱毛するもの
●びまん型:境界明瞭な脱毛斑がなく、頭部の全体が脱毛するもの
【重症度】
重症度を表す指標として,アメリカの円形脱毛症評価ガイドラインでは、頭部全体の面積に占める脱毛巣面積の割合(S)と,頭部以外の脱毛の程度(B)によって重症度を決定しています。S2 以上を重症症例としています。
S0:脱毛がみられない
S1:脱毛巣が頭部全体の 25%未満
S2:脱毛巣が 25~49%
S3:脱毛巣が 50~74%
S4:脱毛巣が 75~99%
S5:100%(全頭)脱毛
ほかにも、JAK 阻害薬など全身投与の薬剤に関する臨床試験では、SALT スコア50 以上(頭髪の脱毛面積の割合:0は脱毛なし、100は全脱毛)を重症の基準として使用しています。
脱毛症の重症度は、脱毛面積だけで規定されるものではなく、患者に与える心理的影響、まゆ毛やまつ毛など頭髪以外の脱毛症状の有無、症状の進行の早さなどさまざなな因子の影響を受けます。
>円形脱毛症の原因は? ストレス?
スポンサーリンク
【注目の記事】
- 40代50代には「骨活」と「腸活」どっちも大事!「どっちもできちゃう」森永カルダスヨーグルトのヒミツとは
- ゆらぎ世代は健康の見直し時期。自分のことは後回しになりがちだからこそ取り入れたい毎日の腸活&骨活習慣
- 40・50代スタイリスト・編集部員が「全買い替え」を決意した優秀すぎるブラ。「試着なしでOK」「着やせ」「つけている感覚なし」夢のようなブラがあります!
- 40・50代に告ぐ!「なんだか調子がゆらいできたな」と迷う人に「ララフェム」が推せる理由って?佐々木千絵さんが試したよ
- 50代、甘いものを我慢しない。私たち「ゆらがない世代」が考える、暮らしのちょっといいコト
- 70代までやりがいをもって働ける有望資格「保育士」が学費負担ほぼゼロで取得できる?JR蒲田「学研アカデミー」が評判のワケ
- 白髪に悩む40代、50代必見!自宅でムラなくきれいに染めるために知っておきたい「意外と見落としがちなポイント」とは?【毛髪診断士が解説】
- 「実は結構こわい歯周病」40代50代女性が知っておくべき「歯みがき知識」を歯学博士・倉治ななえ先生に聞きました