
「本当に大事にしないとならないことができなくなった」ある日突然円形脱毛症に見舞われると何が起きる?【円形脱毛症体験記】#10
多発型円形脱毛症、治療を辞めた理由
初めて円形脱毛症に気付いたのは36歳、第2子が1歳のとき。寝る前、ふと頭をもむと、ロングヘアの後頭部にツルツルがあることに気づきました。「これなんだろう」……主人に「これどうなってる?」って見せたら、「ハゲてきてる」と言われました。
気付いたときで、サイズは500円玉くらいでしたね。「すぐ治るらしいから、ひとまず病院行ってみたら」とすすめられ、「ストレスなんて感じていなかったけど、子育てはやっぱり大変だしな」くらいの軽い気持ちで、かかりつけの皮膚科へ。病院に行くと500円玉サイズの脱毛斑以外に、小さい脱毛斑がいくつもできていました。不思議なもので、前日のシャンプーのときには気づいてないんですよね。
治療はステロイド外用薬と紫外線療法。その後ステロイドの内服を始めたんですが、私には合わなくて体調を崩してしまって、1週間くらいで止めました。くらくらして気持ち悪くて起き上がれない感じでしたね。
治療をしてるのに、治らないし、脱毛斑は増える。円形脱毛症の治療は対症療法で、根治に至る治療法は確立されていないことを聞いていたので、その時点で治療はもうやめようと決めました。
「治療したら必ずよくなる」なら治療は続けました。でも、一生懸命努力をしてるのに、その効果がまったく出ない。「努力至上主義」なので、努力してもできないものがあるんだなって思いましたね。やるせなさというか、戸惑いがありました。
治療って、すごく時間と体力が取られるんです。紫外線療法で週1通院しなきゃいけないのが嫌だったのもありますね。移動時間に待ち時間、治療に時間が取られるじゃないですか。効果があるならいいけど、私の場合は効果もなかったし。「本当に自分がしたいことに時間を使いたい」って思ったんですよね。
当時、1歳児と4歳児の子育て中で、英語の勉強もしていたんです。家事と育児の空き時間を見計らって勉強の時間を作っているのに、その時間が治療に取られる。それが嫌でした。
「本当に大事にしなきゃいけないものを大事にできなくなった」っていうのが私はいちばん嫌でした。
▶「いつまで治療を続ける?」 根治はしない「円形脱毛症」。病院では聞けない「患者の悩み」を専門医に聞いた
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