47歳になった私に「今なら子どもを持ってもいいよ」って…。夫に順風満帆な人生をズタズタにされて(前編)
高度不妊治療を拒否した30代の頃の夫
「コロナの影響で、2人ともリモートワークが多くなったので、別荘というよりは2拠点生活に近いかも知れません。数年前に柴犬を飼い始めて、子供のようにかわいがっています。昔ほどベタベタはしないですが、在宅勤務の日は隣の席で仕事をしてウーバーイーツでなにをとろうか相談して、夕方に犬の散歩に行くような平和な日々が続いていました」
そんなみずきさんの心残りは、多くの友人が出産した30代に不妊治療ができなかったこと。
「35歳くらいまでは、自然に子供ができると思っていました。でも、その頃から性交渉の頻度も減って、同時にキャリア志向だった同級生が続々と体外受精など高度不妊治療を受けて出産し始めました。当時、芸能人がブログで不妊治療状況を発信していた影響もあり、『私もぜひ受けたい』と夫に訴えたことを覚えています」
しかし、順太さんは「俺ちょっと嫌だなぁ」と首を縦に振らず、のらりくらりとかわす日々。
「彼は深刻な話をするのを嫌がっていましたが。ちょうど私が別荘を相続するタイミングで、お金の話をしなければいけなかったので、ついでに本気で妊活の相談をしました。そうしたら彼は涙目になって、『兄貴が不妊治療で奥さんとケンカして、家庭がピリピリして結局離婚するのを見てきた。みずきとは仲良く平和に暮らしたい』と言われました。その日はだいたい半日話し合って『俺は産婦人科には行かない。でも、タイミング法ならできるだけ付き合う』という落とし所でまとまりました」
当時順太さんの兄はバツ2で子供はおらず、2番目の妻とは不妊治療のストレスからケンカが増えて離婚したそうです。
本編では、恵まれた人生を歩んできたみずきさんが30代半ばで夫に不妊治療を拒否されるまでのお話を伺いました。続く後編では、心機一転して新しい人生を歩もうとした矢先に起きた「事件」についてお伝えします。
夫が不妊治療を拒否していた「本当の理由」は、実は…
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