義実家に虐げられていた私。警察を巻き込んだ大ゲンカの果てに、気づいた自分の本心は
警察を巻き込んだ大ゲンカの果てに、気づいた自分の本心は
お互いに、これまでのさまざまな鬱憤が積もり積もって、夫は「うまくいかないのは、全部お前のせい」だと言い始めて、家で殴り合いのケンカに。夫はそれまでも気に食わないことがあるといきなりキレて、物を投げることはよくありましたが、殴られたのは初めてでした。力のある男性との殴り合いのケンカです。身の危険を感じて警察に通報しました。
家の中では植木鉢や食器などが割れて、部屋がぐちゃぐちゃになりました。夫婦別々に事情聴取されて、警察からは第三者を入れて話し合いをすること、当面顔を合わせないことを言い渡され、それぞれ実家に戻りました。それだけの大ゲンカをしながらも、第三者を入れて話をすると、彼は「もう一度、やり直したい」と言います。私もそんな状況になったけれど、不思議と嫌いにはならなかったんです。ただし、「お義母さんとは絶縁したい。それでもやり直したいというならいいよ」と条件をつけました。
大ゲンカして、全部さらけ出して、「2人でやっていこう」とやっとスタート地点に立てました。「私が私に戻る」までに、2年かかりました。そこからはがむしゃらに働いて、土曜出勤の事務員を週休2日の待遇に変えるなど、片田舎の会社を従業員の働きやすい会社に変えていきました。夫は、仕事を手伝ってくれる嫁を求めていたようで、私が仕事をできることを評価してくれて、そこからは何かと相談してくれるように変わっていきました。
『置かれた場所で咲きなさい』というキリスト教のシスター渡辺知子さんの著書がありますが、そんな考え方もマインドコントロールだったかもしれない、と今は思っています。私は病気になって、追い詰められて、「ここでは咲けない」と気づきました。置かれた場所で我慢するだけの人生ではなく、自分らしく生きられる場所を探していくことが大事かなって。それはわがままではありません。「人生を自分で切り拓いていこう」と覚悟を決めると、状況も変化していきます。
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