「私はモラハラに支配されない」傷つきながらも自分と子どもを守り抜くために、私が選んだ道
心療内科で「唇を噛むのはストレスからくる“なだめ行動”です」と言われたT子さん。
帰宅して子どもたちの様子を見たとき、自分と同じように緊張のしぐさをしていることに気づき、胸がつぶれそうになりました。
「このままでは、あの子たちの心まで壊れてしまう」――そう確信したT子さんは、母としてある決意を固めます。
※本人が特定できないよう変更を加えてあります
※写真はイメージです
母としての後悔と、言いようのない危機感
「私が我慢すればいい。私さえ耐えていれば、この家はなんとか回る」
T子さんはずっとそう思ってきました。夫の機嫌をうかがい、余計なことを言わず、刺激しないように……。その努力が“家庭を守る”ことだと信じていたのです。
けれど、子どもたちまでもが自分と同じように“なだめ行動”をしていると知ったとき、その思い込みが崩れ落ちました。子どもたちの心にも、深く静かにストレスが染み込んでいたことを実感したのです。
夫は、子どもが自分の思い通りにならないと怒鳴り散らし、かと思えば突然、ベタベタと猫可愛がりを始めたり……その行動には一貫性がありませんでした。そんな父親に対して、子どもたちは「どう接すれば怒られないか」ばかりを考え、常に緊張しながら生活していたのでしょう。
その姿を思い返しながら、T子さんは思いました。
「子どもたちも、私と同じだった。いつ怒られるかわからない、いつ不機嫌になるかわからない。そんな父親の前で、ずっと緊張を抑え込んでいたんだ」
気づいた瞬間、胸の奥からこみ上げてきたのは、深い後悔でした。
守っているつもりだった。けれど、自分が“言いたいことも言えずに顔色をうかがう母”であったことが、そのまま子どもたちの“生き方のモデル”になっていたのです。
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