娘が語り始めた「気持ち」にドキッ。暴力はもちろん悪いけれど、そこには断罪できないほどの想いがあって

「友達を泣かせたくなかった」

長女が帰宅したら、話をしよう。と家で待っていた私。その後、話し合いをしました。長女によると、「男の子がサキちゃん(長女の友人)の容姿をからかっていて、何度言ってもやめてくれないから、つい手がでてしまった」のだそうだ。

 

「自分のことだったら我慢できるよ。だってわたしは、口では負けないもん。でも、友達のことは……我慢できないんじゃん!あのままだったらサキちゃん泣いてたよ?」

イジメにつながるような行動は、誰か止める人がいないと他の人を巻き込んでエスカレートすることもある。だから、これでもうサキちゃんを悪く言う子はいなくなったんだと、安心したような顔つきすらしていました。

 

この長女の「友達を思いやる心と正義感」を、そのまま「衝動性」という言葉で片づけてしまっていいのだろうか。

先生からは「自分と関係ないことに口をはさまないように、気持ちを抑えて」と指導されてはいるけれど。

私は、暴力はいけないということを改めて本人に伝えたものの、心の奥底では長女の正しさを感じていました。この突発的な行動でひとり救われたのでは……という気持ちがしてなりません。

>>本記事の前編はこちら

 

前回のお話はこちら▶▶親からは「普通に見える子ども」でも、シッターさんには発達障害の特性が感じられることがあるってホント?実際の声は

 

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