あなたの「太りやすい体質」。年齢のせいじゃなくてストレスから来てるかも?「更年期のストレス太り」は回避できる!?【医師監修】

2025.01.31 LIFE

更年期太りとストレスの関係は?

画像出典元:Adobe Stock

更年期世代の私たちは、ストレスによって太りやすくなると聞きますが、それはいったいどうしてなのでしょうか?

「更年期になると、ホルモンバランスの変化や代謝の低下、筋肉量の減少などが重なり、そもそも太りやすい傾向があります。そこに、更年期世代特有のさまざまなストレスが加わって脳がオーバーヒートすると、そのストレスを解消させようと満腹中枢が過剰に働くようになります。

その結果、食欲や栄養吸収が高まり、代謝も落ち、体重増加につながっていくんです」と横倉先生。

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ストレスが、更年期の太りやすい状況をさらに悪化させてしまうのですね。

「疲弊した脳の状態になると、食欲を適切にコントロールする指令がうまく出せなくなります。

そのため、食欲中枢が乱れ、ストレス解消のために『甘い物をやたらと食べたくなる』『脂っこい物やしょっぱい物を欲してしまう』『お腹がいっぱいなのに食べ続けてしまう』といった状態におちいりやすくなるのです」と横倉先生は説明します。

 

“イライラしたり、物事がうまくいかないとき、つい無性に何かを食べすぎてしまう……”

これ、みなさん、身に覚えありませんか?

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そんなとき、食欲と脳の関係はどうなっているのでしょう。

「現代人は、日々、大量の情報を脳で処理しており、この情報過多もストレスの大きな要因になっています。

たとえば、空腹を感じてから食事をとるのではなく、時間に追われて急いで食べたり、『これが健康に良い』という知識を基に食べることも多いですよね。

お腹が空いたと感じたり、食べ物の匂いや味を思い浮かべながら『これが食べたい』と思うなど”五感に基づいた自然な食事”でなく、情報に頼った食生活を送りがち。

その結果、食欲中枢(脳)が満足感や心地よさを得られなくなることが、ストレス太りの一因となっているのです」と横倉先生。

つまり、食事を五感で楽しむことが、脳に満足感を与え、ストレス太りを防ぐ大きなポイントとなるのです。

 

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お話を伺った先生

婦人科・心療内科医
横倉恒雄先生

医学博士。横倉クリニック(東京.田町)院長。慶應義塾大学医学部産婦人科入局。東京都済生会中央病院産婦人科に勤務、同病院にて日本初の「健康外来」を創設。病名がない不調を抱える患者さんにも常に寄り添った診察を心がけている。クリニックで行っている講座も好評。著書に『脳疲労に克つ』『心と体が軽くなる本物のダイエット』他
https://yokokura-clinic.com/

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