子なし女性が絶対に職場で言えない!男が知らないホンネとは
1986年に男女雇用機会均等法が施行されて約31年が経ち、その間に女性の生き方は大きく変わった。昔のように、女性は結婚して子どもを産むことがスタンダードではなく、生涯独身、子どもを持たない、籍を入れない事実婚など、多様な生き方が広がってきた。女性という大きな括りでは、纏められない時代に入ってきたとも言える。
色んな生き方・働き方が出てくると、考え方や価値観の違いから職場でも不調和音が起きることがある。それなのに「女の考えていることは分からない」、「女同士でうまくやってくれ」など、男性はサジを投げていないだろうか。
(そういう上司、職場にいませんか?)
これまでの女性像では通用しない時代に
年配の男性たちからすれば、これまでは女性といえば結婚して子どもを持つ人が大半だったので、ミドルエイジの独身女性や子ども持たない女性は、よく生態が分からない生き物なのかもしれない。
だか近い将来、女性の3人に一人が子どもを持たないと推測されている(出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」平成29年推計)。一緒に仕事をしていく上では、もうよく分からないとは言っていられないのだ。
ここで、拙著『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』で実施した、「子どもがいない女性の意識調査」から、子どものいない女性が普段は明かさない本音、とくに男性に伝えたい思いをいくつか取り上げよう。
・女性よりも男性の方が、子どもや結婚の有無を無神経に聞いてくる
・子どもがいない悩みは女性が抱え込んでしまうけど、男性も考えて意識してもらいたい
・男性不妊についても世間が理解をしてほしい
・職場では子どものいる人に優遇はあるが、いない人に優遇がなく仕事量が増える
・子どもがいる人は支援があるけど、フォローする側のメンタルケアや金銭面なども考慮してほしい
結婚・子どもの有無は常識的な質問?
実際、中年の領域に入っている私でさえ、初対面で「結婚されているんですか?」「子どもはいるんですか?」と聞いてくる多くは男性だと感じる。会話の糸口だとは分かっているものの、「子どもはいません」と返したあとのフォローはほぼなく、「あ、そうなんですか」くらいで、いい空気にはまずならない。初対面の女性には別の質問をした方がベターだし、聞くなら気の利いた返しを用意してほしい。
「子どものいない女性は、自由で楽しそうにしているから悩みが少なさそう」
表面上はそう見えるかもしれないけど、子どもが欲しいのに持てない苦悩、育休や産休などの恩恵が受けられない不遇感、子どもがいないと性格がきついといった決めつけなど、多かれ少なかれ何らかの悩みを胸の内に抱えている。
男性、女性、LGBT、結婚している人、していない人、子どものいる人、いない人、それぞれに抱える思いや悩みは違うけど、男女が一緒に働くことがあたり前となった現代社会で、仲間として相手の事を理解することは大切。いままであまり語られることはなかったけれど、男性にも理解を深めてもらいたいと、子どものいない女性は思っている。
次回は、1/14に更新予定です!
【おこなしさまという生き方 Vol.55】
子どものいない100人以上の本音を明らかにした初めての本!
『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』 著者:くどうみやこ
(主婦の友社 編/1,300円+税)
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