
「もうこれ以上部屋にモノをふやしたくない!」それでもモノがもたらす幸せを捨てきれない理由とは?
アンヌ遙香です。今回は観ると必ず片付けしたくなる「魔法の映画」をピックアップ。身の回りのモノを見渡したくなり、増やしたくなくなり、その先にある感情とは?
◀この記事の【前編】を読む◀◀◀こちらから◀◀◀
一度は感じる「モノ」への反抗期!もう何もいらない!?
大整理をしていると、「もうこれ以上部屋にモノを増やしたくない」という心境になるのです。なんだかんだ、今このほんの少しのモノに囲まれている状態で、不自由することなく、ハッピーに暮らせている。私はこれで満足だ!なんていういわば「モノへの反抗期」のような時期に突入し、何日間も倉庫から足が遠のくときすらあったのでした。
私が非常に印象的だったのは洗濯機にまつわるシーン。 洗濯機がやって来る前は自分がシャワーを浴びるとき、ついでに衣服を手洗いして干す、という非常にアナログな方法で対処していたペトリ。
母親から「洗濯機はエコだから絶対にあったほうがいい」と言われ、洗濯機を持ち帰ってきたわけですが、 数日経過するとなんと洗濯機が故障!汚水が逆流し、部屋中に溢れ、うんざりしながらその掃除に明け暮れることに。
思い返してみれば、手洗いで済ませていたらこのような故障もなく、部屋を汚すこともなく、余計なストレスを感じることもなく過ごせていたはず。
存在することが当然であり、それがないのは不便なはずだと言う思い込みのもとに使っている家電の数々でも、 壊れた時や処分するときの手間や心労を考えると…本当にそれは不可欠なものなんだろうか…なんてこともしみじみ考えたりするわけです。
ずばり、「モノ=悪」なのか?
ただこの映画がすごくグッとくるところは、「モノ=悪」という論調ではないということ。
時折Instagramなどを眺めていると、「モノが少ないことは良いことだ」「モノが多いことは空間の中にノイズが多い」ということであり、できるだけシンプルな空間が良い、というような言説を眼にすることが多々あります。
たしかに 一理ありますが、“私はモノがもたらす幸せ”というのもこの世にはあると感じています。
実家の大整理は私にとって本当に大変な経験でしたが、整理をしているうちに、私が小学生の時に使っていたけろっぴの湯のみが出てきたり、祖母がお気に入りで使っていたマイセンのティーカップが出てきたり… 場合によっては、飲み口が欠けており使うことはできけれども、それを見るだけでおばあちゃん子だった自分の幼い頃を思い出し、心がぐっと温まる、なんてことも。
「1年使ってないものは手放すべき」なんていう考え方も巷にはあるそうですが、 私はこのたび20年ぶりに実家整理をして、懐かしいものの数々と思いがけず対峙し、とんでもない幸せ感をも得ることができたのでした。
この映画が最終的に何を伝えているのかについては個人の判断に委ねたいと思いますし、モノの多さが幸せに100%直結するとは思わないけれど、 大切な人のために自分が持っているものが役立つ瞬間の幸せ感や、実家の片隅で放置されていたものがあることをきっかけに生き生きとその存在意義を得て輝く瞬間は確かにあります。
自分の人生の節目節目の心のあり方で、身の回りのモノの存在価値が変わっていくわけです。
「人はモノに何を求めるのか?」これは 永遠の課題ですが、この映画を見れば、とりあえず身の回りのものを見渡したくなるはず! ああ私はもう既に、再びこの魔法の映画を見返したくなっています。
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