
40才の現役東大生が伝えたいこと。「子どもの才能を潰す」大人の特徴とは
東大生に「屁理屈」を言う人間がいない理由とは
迂闊なことを言えば、すぐに間違いを指摘されるし、そうでなくとも不勉強な人間だと思われる。そんなことは避けたいし、避けなければならない。
よしんば不合理なことを言ったとしても、“屁理屈”と定義されることはないだろう。言説の不備を指摘されて、終わりだ。
「屁理屈だ」と発言すれば、その瞬間、誤りを指摘できずに負け惜しみを言うだけの落ちこぼれとみなされるかもしれない。恐ろしくて言えない。
親戚は、ぼくの発言も屁理屈だと断じてきた。具体的に矛盾を指摘することはできないが、自分の意見が正しいと思っているらしい。
周囲の大人から、そういう不適切な扱いを受ける子供たちはたくさんいるだろう。それによって自分が間違った人間だと誤認し、才能を抑圧されるかもしれない。
大丈夫。君たちは間違っていない。
相手が大人であっても、話が通じない獣のような人間であっても、根気よく静かに論拠を求めて、誤りを認めてもらおう。侮られたままでは、人間関係はうまくいかないぞ。
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