静かな冬の京都。リピーターが大注目の2018年イベントは

まったく個人的な意見ですが、冬の京都いいですよ。夏や秋よりも観光客は少ないですし、たしかに寒いけれど、紅葉の季節とはうって変わり静かな佇まいを見せ、背筋が伸びるような凛とした空気が流れています。

今年のテーマは、西郷隆盛?

また、京都市と京都市観光協会、JRグループでは、1~3月のあいだ、「京都デスティネーションキャンペーン 第52回京の冬の旅」を実施していて、この時期は普段は非公開の文化財が特別公開されるんです。今年は、1月6日(土)から3月18日(日)の期間中、近代日本の幕開けとなった「明治維新150年記念」と、NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の放映にちなみ「西郷隆盛」をテーマに、非公開文化財特別公開をはじめ、さまざまなイベントが開催されていますよ~。


たとえば、薩摩島津家の菩提寺で西郷隆盛と縁が深い「東福寺即宗院」。紅葉で有名な東福寺の奥にある塔頭寺院(大寺院内にある小寺院)「即宗院」は紅葉期間以外は非公開なのですが、この期間中は拝観可能。

こちらは室町時代に薩摩の守護大名・島津氏久の菩提を弔うために創建された塔頭寺院で、西郷隆盛は、勤王僧(勤王思想を重んじる僧侶)・月照上人と、この寺に身を隠し、討幕の計画を練ったといわれています。敷地内には西郷が揮毫(きごう)した「東征戦亡の碑」もあります。明治維新で落命した薩摩藩士ら524人の名前が刻まれていて、その中には隆盛の弟吉次郎の名前も。

また、本堂では西郷隆盛や徳川第15代将軍慶喜の自筆の掛け軸や島津家ゆかりの火鉢や重箱も観ることができます。

冬だから見られるものが、あるんです。

もうひとつ、西陣にある「妙覺寺」は、日蓮宗京都十六本山のひとつで、狩野派の菩提寺でもあり、織田信長の宿所としても知られています。こちらのお寺も秋の紅葉期間には一般公開されているのですが、この時期は特別に狩野元信筆と伝わる「大涅槃図(だいねはんず)」が展示されます。幅約4.6m、高さ約5.9mの巨大な涅槃図は大迫力ですよ! そのほか、美濃の戦国武将・斎藤道三の遺言状も特別公開。

日蓮大聖人、日朗上人、日像上人が祀られた荘厳な「祖師堂」や、法華経にある「諸法実相」=「あるがまま素晴らしい」の教えを体現した庭園「法姿園」も見ごたえ十分です!

また、特別公開期間中は本堂内では、芸術家の岡本太郎に師事した画家・塩澤文男氏による、幅12メートルに及ぶ釈迦と四天王の巨大仏画「真祈」公開制作も行われています。運がよければ、その製作の過程を見ることができるかもしれません。5月には完成予定で、ライトアップで絵が光る姿も見ることができるようになるとか。

なお、冬の旅をめぐるプランに関しては、こちらでチェックを!

澄んだ空気のなか、普段は見られなかったり、入れなかったりするものにであえる京都、おすすめですよ~!

注/どちらのお寺も、敷地内は庭園を除いて撮影禁止ですが、今回は特別に許可を得て撮影しています。

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