「毒入り手袋」で家基が急死。揺れる江戸と、進み始めた蔦重の夢は【NHK大河『べらぼう』第15回】
*TOP画像/高岳(冨永愛) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」15話(4月13日放送)より(C)NHK
吉原で生まれ育ち、江戸のメディア王に成り上がった蔦重の人生を描いた、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合)の第15話が4月13日に放送されました。40代50代働く女性の目線で毎話、作品の内容や時代背景を深掘り解説していきます。
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蔦重の夢が少しずつ現実のものに…
蔦重(横浜流星)は夢の中で瀬似(小芝風花)に起こされ、目覚めた後は現実の切なさを感じるものの、ここ最近の気運は上々。
喜三二(尾美としのり)から青本を一緒に制作しないかと誘われます。少し前の蔦重は喜三二との接触に苦労していましたが、今では喜三二が蔦重を求めているようです。この男の人を惹きつける魅力は並大抵のものではないですね。

蔦重(横浜流星) 喜三二(尾美としのり) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」15話(4月13日放送)より(C)NHK
喜三二は本の売れ行きよりも、本を楽しみながら制作することを重視しています。彼にとって、蔦重と一緒にやるのが一番楽しいのだそう。藩士としての顔も持つ彼は本の売上がなくとも生活できるゆえに、本の制作は趣味として楽しんでいるのでしょう。
また、吉原も蔦重の影響を受けて変わりつつあります。りつ(安達祐実)は自分が見番を務めることで、女芸者が色を売る事態を避けられると考えます。長十郎(島英臣)は寮を多く使い、流行り病のときなどには女郎をしっかり休ませるべきだと意見を述べていました。

りつ(安達祐実) 長十郎(島英臣)ら 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」15話(4月13日放送)より(C)NHK
ふじ(飯島直子)が蔦重に話していたように、女郎屋の主人たちが心変わりしたのは市右衛門(高橋克実)が一役買ったから。この男は女郎や女芸者にとって吉原をましな場所にしていこうという蔦重の考えに賛同し、周囲を説得していたのです。
かつて、市右衛門と蔦重は諍いを起こしたこともあれば、市右衛門が蔦重の本屋稼業を快く思わないこともありました。市右衛門は蔦重を嫌っていたわけではなく、父親のごとくあたたかく見守っていたのですね。
蔦重は女郎屋の主人の心の変化を知り、「何か 夢 見てるみてえだ」と喜んでいましたが、蔦重と瀬似の夢は実現に向けて少しずつ動き出しています。
一方、徳川家では不穏な事件が 次ページ
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