
【不登校・行き渋り】学校に「行きたくない」子と「病気じゃないなら行け」という夫。家族の目線・とらえ方とは?
考えるべきは「いかにして学校に行くか」ではなく、「この子らしく過ごせる場所はどこにあるか」
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もし出先での目が気になって外出をしにくいという場合には、本人が安心して楽しめる「サードプレイス」を探してみてください。個人的には、休みがちな状況が1週間~1ヵ月続いたら、その子に適した場を探し始めていいと思います。
このリサーチの時に意識してほしいのは、「異年齢同士で交流できる場」であるかどうか。というのも、「人間関係に難を抱えている」子に対する解像度を上げていくと、単に“同級生・同年齢”とうまくいかないだけ、という場合が多いから。
- 異年齢同士で交流できる
- 学校の勉強・運動とは違う評価軸がある(あるいは評価自体がない)
- 学区など、狭い地域に縛られない
――そんな場で過ごしてみると、「年上とは話が合う」「年下の子のお世話をしたり、遊び相手になったりするのが上手」「スポーツチーム内だと、得意を発揮しながら人間関係がすんなり作れる」と、上手くいくパターンを発見できるケースも多いものです。
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ちなみに、「サードプレイス」は必ずしもカッチリした場でなくても構いませんし、集団でなくても大丈夫です。ふらりと行ける場所や、気軽に関われる人。オンラインでの交流や習い事、あるいは、親戚や親の友達と勉強や世間話をするのもいいかもしれません。何らかの方法で他人との付き合いが続けられているなら、学習面はいつからだって取り戻せます。
もちろんこの場合も、「こんなにやってあげてるんだから、どれか選んでよ!」と、親が無理強いするのは厳禁です。提案しても本人が乗り気でないなら、一旦引きつつ、次の機会や方法を待てばいいのです。別の場のリサーチを続ける際には、「私(=親)が知りたくて調べているだけであって、あなたをコントロールしようと思っているのではない」という考え方を、どうぞ忘れずに。
「学校に行く」のを目指すのではなく、よりその子らしく生きられるように「学校以外も探していく」――そんな目線で、本人のタイミングと、場や方法がパチッとハマる時を待ってくださいね。
《解説》
植木希恵(うえき・きえ)
不登校・発達障害専門個別学習指導 きらぼし学舎代表・公認心理師。カウンセリングルーム勤務や中学校の非常勤講師を経て、「不登校・発達障害傾向の子ども専門家庭教師」として独立。2014年、広島市で「きらぼし学舎」を開業。「心理カウンセリング✕学習」というスタイルで多くの生徒、保護者とセッションを20年以上続けている。2018年からは、母親に子育ての視点を提供する「お母さんのための心理学Web講座」を開講。「子どもの見方が変わった」「子どもへの接し方、言葉のかけ方が変わってきた」と評判を呼び、現在は毎期100人以上の受講生を誇る。2023年、自著「おうち学習サポート大全」(主婦の友社)を上梓。
・ママの生き方を、心理学とマインドマップで応援する「きらぼしstudy online」
・お母さんのための心理学Web講座(2025年6月より第8期開講)
・Instagram
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