
「学校に行きたくない子」をどこまで頑張らせるか?親子の話し合いで、大切にすべきこととは【不登校指導の専門家に聞きました】
その経験は、本当に「今、この場所」でしかできないもの?
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先の例では「学習機会」についてメインにお話しましたが、それ以外の「機会」についても同じように考えます。「自分の苦手な雰囲気や空間に耐える経験」「コミュニケーションの経験」……それを磨けるのは、今日行きたくない「授業・クラス・学校」のみなのか?
これらがもし別の場所や機会で培われるのであれば、今日休むのは大きな問題ではないですよね。
「今日の休みが、重要な分岐点になるのではないか」と悩む親御さんの気持ちは、とてもよくわかります。でも「今日じゃないと/ここじゃないと、本当にダメなんだっけ?」と視座を変えてみると、より本質的な判断や違った選択肢を手にできるとお判りいただけるのではないでしょうか。
「子どもの言い分を聞くか、聞かないか」「休むか、休まないか」の結論にばかり目が向きがちですが……実は最も重要なのは、「その判断に至るまでに本人がどう考えたか?」「親子にどれだけの信頼関係があって、互いにどんな会話を経たか?」という点です。不登校や行き渋りに直面した瞬間はもちろん、子ど向き合う時は常に、「僕は/私はこうしたい」「お父さん/お母さんはこういう点を心配しているよ」と互いの考えを正直に伝えあえる関係を保ちたいですね。
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『子どもが「学校に行きたくない」とき、親は「アシスタント」に。不登校を「人生ALL」で捉えることの大切さ』
《解説》
植木希恵(うえき・きえ)
不登校・発達障害専門個別学習指導 きらぼし学舎代表・公認心理師。カウンセリングルーム勤務や中学校の非常勤講師を経て、「不登校・発達障害傾向の子ども専門家庭教師」として独立。2014年、広島市で「きらぼし学舎」を開業。「心理カウンセリング✕学習」というスタイルで多くの生徒、保護者とセッションを20年以上続けている。2018年からは、母親に子育ての視点を提供する「お母さんのための心理学Web講座」を開講。「子どもの見方が変わった」「子どもへの接し方、言葉のかけ方が変わってきた」と評判を呼び、現在は毎期100人以上の受講生を誇る。2023年、自著「おうち学習サポート大全」(主婦の友社)を上梓。
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