落ち込みから復活できないあなたへ【暮れの酉 幸せに気づくエッセイ♯6】
落ち込みの原因は「自分を許せない」から
相手があることで相手との関係がこじれたのなら、ほうっておくか修復するかを選んだほうが楽になります。ほうっておいてもいいのです。そう決めてしまえば、「相手は一生忘れないだろうな」とあなたが思っていても、案外そうでもなかったりします。もちろん相手との関係性や関係の深さにもよるでしょうが、相手はさほど気にしていないということも多々あります。
関係を修復したいのなら謝ることです。「当たり前でしょう?」と思う方もいらっしゃると思うのですが、僕が占いの現場でお話を伺っているなかで感じているのは、いかに謝り下手な人が多いかということです。あんなひどいことをしたのだから、顔も合わせられないと逃げてしまっていることもありますし、自分は謝ったつもりになっていても相手からすれば謝ってもらっていない、というケースもあります。
悪いことをしたと思った瞬間、僕たちは相手の気持ちを妄想し始めます。きっと怒ってるよね、もう私のこと嫌いになったかな、失望させちゃった……妄想というのはどんどん悪い方向に広がっていきます。いざ謝る場面になったら、嫌われたくないあまりに重たい長文を送りつけたり、逆に反省の色が見えないほどそっけないメッセージを送ってしまったり。面と向かって会ったとしても、言い訳ばかりしてしまい反省を伝えられていなかったりします。
僕がおすすめしたいのは、鉄は熱いうちに打て。つまり、妄想を膨らませて落ち込む前に謝ることです。動揺していてうまく説明できないかもしれませんが、言い訳をこねくり回したり、気まずくて会えなくなったりするよりマシです。相手に許してもらうことも大事ですが、それよりも自分が納得のいく行動をしたかどうかのほうが大事。ちゃんと反省してちゃんと謝ったけれど、それでも関係性がどうしようもないなら、その関係は自分のなかで終わらせることができます。「ここまでやった」という自負があれば、自分を許すことができます。やってしまったことは取り返しがつかないかもしれません。相手からも許されないかもしれません。でも自分で自分を許すことはできます。
落ち込みの原因は自分を許せないこと。取り返せない過ちを責め続けるのではなく、反省してもがいている自分を許してあげませんか。「誰にだって失敗はあるさ」と自分をなぐさめることができれば、沼から出られる日も近いでしょう。
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★毎週月曜日18:30配信予定。次回もお楽しみに!
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PROFILE:暮れの酉
大阪ミナミの老舗占い館で、18年間人気No.1の座に君臨。古今東西の占術を古典から深く学び、練り上げてオリジナルの「鳳凰数術」を考案。2022年2月初の書籍『暮れの酉の繊細な人のための鳳凰数術占い-名前と生年月日でわかる生きやすくなるための方法』(ヨシモトブックス)を発売。個人鑑定はからファンコミュニティから受け付け中。
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